■大会テーマ 平和・人権・発達保障の歴史をつくる主人公に!
■とき 8月1日(金)、2日(土)、 3日(日) ■第37回全国大会基調報告 ■大会アピール 国民のみなさんへ 平和・人権・発達保障の歴史をつくる主人公に! 8月1日から3日間、私たちはこのテーマのもとに、第37回全国大会を滋賀県大津市と草津市で開催しました。大会には北海道から沖縄県まで全国各地から3000人をこえる人々が集いました。 全障研の初代全国委員長でもあった田中昌人氏は、記念講演「発達保障を民主主義の光に」で、憲法を生かすとりくみのなかで、障害を理由にした不就学を大きく減少させてきた20世紀の歴史に学び、一人ひとりの障害者の労働の権利が輝く21世紀をつくろうと語りかけました。 「とんとこ」と「ひまわり太鼓」の心躍る太鼓の響きで幕開けした文化行事では、映像と朗読で滋賀県の発達保障の歴史をたどり、近江学園やびわこ学園の実践、そして療育、学校、作業所をつくってきた運動を振り返りながら、権利保障の光をすみずみまで届けようとする力強い地域の力を実感することができました。 分科会には、各地からたくさんのレポートが報告されました。それぞれの報告から、子どもや仲間の発達保障を願う実践が広く深く浸透していること、発達保障の事実をつくり出す実践の大切さ、その事実が要求を育て、要求が人と人とのつながりを育てることを学びました。地域や職場でサークルをつくり、語り合い学び合うことが、地域を変える力になることを、私たちは確信しつつあります。 また大会では、支援費制度と「特別支援教育」について深く議論しました。福祉、教育の分野を問わず、「地方分権」に名を借りて予算を削減していこうとする国の政策のもとで、権利としてつくり上げてきた制度や市町村の独自の施策が、たいへん速いスピードで崩されようとしています。そうした中だからこそ、私たちは幅広い人びとや要求運動と連帯し、発達保障のとりくみをすすめていきたいと思います。 さらに、滋賀県で起こった障害者虐待事件の被害者を支えてきた高谷清氏による講演、薬害根絶と難病支援の運動に奮闘してきた中西正弘氏の講演を聞き、私たちはもっともっと視野を広げ障害者の権利を徹底して守らなければならないことを胸に刻みました。 いま日本は、強引な自衛隊の海外派兵によって戦争に参加する国になろうとしています。同時に、教育基本法の改悪によって、戦争のできる人づくりがもくろまれています。基本的人権の尊重、国民主権、平和主義という憲法の原則を仕事や暮らしに生かす実践と運動が、今日ほど強く求められているときはありません。 一人ひとりが「歴史をつくる主人公に!」。力を合わせて新しい時代を切り拓こうではありませんか。 2003年8月3日 全国障害者問題研究会第37回全国大会 ■後援 滋賀県/滋賀県教育委員会/滋賀県社会福祉協議会/大津市/大津市教育委員会/大津市社会福祉協議会/草津市/草津市教育委員会/草津市社会福祉協議会 ■協賛 日本障害者協議会/障害者の生活と権利を守る全国連絡協議会/きょうされん/全日本手をつなぐ育成会/全日本ろうあ連盟(申請中)/全国手話通訳問題研究会/全国障害者とともに歩む兄弟姉妹の会/全国心臓病の子どもを守る会/全国肢体障害者団体連絡協議会/全日本視覚障害者協議会/日本てんかん協会/ひかり協会/日本知的障害者福祉協会/人間発達研究所 他 |
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