自閉症児の理解と授業づくり (絶版)
 −重い知的障害の子どもたち

 白石正久・東京知的障害児教育研究会
 

 
定価 本体1500円+税  ISBN4-88134-394-7 C3037       
表紙

はじめに  妹尾豊広(東京都立南花畑養護学校)

1章 自閉症の基礎を知り、実態をつかむ/奥住秀之(東京学芸大学)

2章 自閉症の発達・障害・指導Q&A/白石正久(大阪電気通信大学)
       ●コラムその1/渡邉麻美

3章 実践をつくるためのアセスメント/太田英樹(東京都立白鷺養護学校)
       ●コラムその2 こだわり=自閉症?/齋藤良枝

4章 発達を促す授業づくり/中村良一(東京都立墨田養護学校)
       ●コラムその3 一輝の挑戦〜葛藤を乗り越えるまで/大橋晶子

5章 授業実践1 悩みながらの授業づくり/石原亜紀奈(東京都立墨田養護学校)

    授業実践2 重い知的障害を伴う自閉症児の授業づくり/妹尾豊広(東京都立南花畑養護学校)

6章 重度の自閉症の子の教育実践の問題提起/佐藤裕二(東京都立しいのき養護学校)
       ●コラム4 自閉症の方との一年間/山崎真実

補章 討論の補論/白石正久(大阪電気通信大学)

「はじめに」より
「この本の内容は、東京都の知的障害養護学校を中心とする現場教師有志の学習会サークルでの話しあいがもとになっている。学習会は全国障害者問題研究会のサークルではないが、現場のさまざまな悩みを共有するところから始まり、一つずつの実践の事実をもとに誰でも対等平等に学習し合うサークルである。その学習会サークルで、白石さんの講演を行った」
「そんななかでも白石正久さんの講演内容は、ときには教育実践の狭い枠でしか子どもたちのことを理解しきれないことがある私たちに、貴重な示唆を与えてくれた」


補章 討論のための補論 より
「自由な教育研究こそが、子どもたちの教育権と発達への権利を実質的に保障する基盤であることを、本書の執筆者たちは文章に託して語っている」
「本書の実践報告は、なお多くの批判的な検討を必要とするが、教師の集団的な力量形成の大切さを共通の基盤としている点で、発展のエネルギーを力強く内包している」

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