安心して豊かに暮らせる地域をつくる
 
(絶版)

 木全 和巳(日本福祉大学教授) 

 
定価 本体1800円+税  ISBN978-4-88134-674-7 C3036  2008.10.4

障害のある人の地域生活支援を進めるために大切なことは何か、康男さんの事例に基づいてていねいに解説。ソーシャルアクションの重要さもひしひしと伝わってくる1冊   
表紙

<目次>

プロローグ 母親が倒れた! −康男さんの生活をどうするのか−

第T部 誰もが安心して暮らせる地域をつくるために

 第1章 こんな時でも先に考えておきたいこと  − 〈しょうがい〉理解の大切さ
 第2章 相談をする・受ける・支援する事業
 第3章 相談支援を専門とする仕事(1) ソーシャルワークして
 第4章 相談支援を専門とする仕事(2) 個別の支援計画
 第5章 一人の課題を地域の課題に  ―地域自立支援協議会


第U部 地域生活づくりの課題

 第6章 地域のねがいを織り込む  ―第二次障害福祉計画の作成
 第7章 地域生活の保障と「施設解体」
 第8章 あらためて”ソーシャルワーカー”であること  ―社会福祉専門職としての価値
 第9章  「自立の強制」に対抗して  ―地域における自治の担い手に

エピローグ  康男さんのいま


■自著を語る

生活に困っている人たちを孤立させない。親亡き後の心配をしなくてもよい地域社会を創りたい。たとえ〈しょうがい〉があっても、あるからこそなおさら、自分が選んだ地域で安心して豊かに暮らしたい。ごく当たり前のねがいです。

こうしたまっとうなねがいが、自立支援法に象徴される制度や施策のもとで、踏みにじられる実態が各地で起こっています。個々人の生活のみならず地域においても「格差」があからさまにみられる日本社会になりました。このような社会だからこそ、まっとうなねがいを実現するための実践や運動の役割が、ますます大切になっていきます。

こうした実践や運動を進めていく上でも、今後重要性が増していく相談支援の役割を中心に、この本を書きました。いっしょに学び、考えることができればと、思います。     木全和巳
きまた かずみ さん

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