ホーム>2006 フロアートーク+行動提起など
フロアートークする吉川勇一さん
■フロアートーク(要旨)
○よびかけ人の吉川勇一さん
今日は明治公園のワールドピースに仲間たちが行っています。膀胱がんで人工ぼうこうをつけています。今朝はパウチが外れて大変でした。今日はこれから帰って洗濯です。
先日、鶴見(俊輔)さんと話す機会が山の上ホテルでありました。9条の会の呼びかけ人の人たちは事態を深刻にとらえています。
「9条を変えたほうがいい」という人が増えているかもしれないなかで、「その意見の人たちをどう変えるか」というところまで行かないといけないのではないか。「市民の意見30」の会で、新聞に意見広告を出していますが、今年初めて読売新聞に全面広告を出しました。読売新聞は広告費が高い。新聞広告というと、朝日か毎日か、読売に載るわけないだろうという思いこみが。しかし、読売の読者にも訴えなければ。広告は、改憲派の人たちも含め、意見をくださいという内容で、全員に返事を出そうという試みをしている。たいへん多くの意見があり、問答無用のものもあるが、いろいろな質問もありこれに答えるパンフレットを作っている。この反応は驚くべき。その種の討論が求められているのでは。「身内の間だけでがんばったね」だけでなく、改憲派の人たちの間にも語りかけ議論することなしにはいけないのでは。
◆当日の感想や発言のほぼ全文を掲載されている吉川勇一さんのページ(News154)
○神奈川の肢体障害のある女性
国道16号の近くに住んでいる。夜になると戦闘機の音がすごく大きい。今、渡辺さんの話を聞いて、日本でそういった戦闘機が作られていることをはじめて聞きました。もう少し話を聞きたい。
○きょうされん大阪の女性
大阪でも「9条の会」が立ち上がってきている。9条とともに25条を守る大阪の会を計画している。歌やダンスなど、文化的な集いを500人規模で進めています。障害種別を超えた地域の会をいまつくっています。
○東京北区の内田さん
9条の会を地域でつくり、学習会をしています。昨日はは教育基本法の学習会に行きましたが、一般国民をけむに巻きながら本気でかかっている。議論しながらすすめている。
○山梨の玉井さん
山梨の肢障協。八ヶ岳九条の会。地域ごとの9条の会があり、その連絡会をもち、月一集まりをもっている。北富士演習場もあり、封建的な地域だが、そのなかでいろいろな運動が広がっている。県民ホールでミュージカルをやった。たしかに力は弱いかのように見えるが、ひろがっている。
○視覚障害のある古賀さん
初めて参加です。「憲法変えたほうがいい」という人の中でも、福祉のひどさ、官僚の腐敗を怒る人も多かった。「北朝鮮は非常に危険だ」という人も福祉制度改悪について語ると、「ほんとうにそうだ」と同調する人も多い。怒りを束ねて、障害者は大きな運動を広げる力もあり、がんばってやっていきましょう。
○退職教員の九条の会の永野さん
教員の退職者9条の会をつくり、130人以上の人があつまっている。戦争を経験したものたちが平和展をやっている。かつて全員就学かちとったときに都民を動かした運動をしている。そのように闘っていきたい。
○神奈川・横須賀の肢体障害者・前田さん
僕もたくさんの九条の会に入っていますが、横須賀九条の会にいちばん力を入れています。2年後、「キティホーク」の後、原子力空母・ジヨージワシントンが配備されます。空母に反対する住民の会では、住民投票をしようと運動しています。
自立支援法からパソコンが実質はずされたが、これも運動で電動タイプの時代から勝ち取ってきたもの。断じて許せない。
○長崎から参加したホームヘルパー・中島さん
障害のある人の社会参加にかかわってきたが、憲法の問題にも深く関心を寄せるようになった。長崎港、佐世保の基地、イージス艦の配備がある。平和の捉え方がちがっているのではないか。9条フェスタを開催。集いの場、学びの場を。シール投票にとりくみ、変えたほうがいいという人にも、どういうことでしょうか、と語りかけ、会話のきっかけができ、立ち止まって考えることにつながる。若者もちゃんと考える頭を持っている。繁華街での活動もだいじ。ここにいる人が語り合うきっかけ作りを。「戦争箒」のバッジをひろめている。戦争放棄の表明する、「それは何?」と会話が始まる。
○千葉の肢体障害者・天海さん
ベネズエラの人と話をする機会があった。アメリカの支配のもと、貧困、格差が広がったが、その後、アメリカ資本の一部の儲けを国民に還元せよと国民が立ち上がった。日本もそろそろアメリカの従属から離れるべきときではないのか。障害者自立支援法はじめ、障害者を苦しめる政治から、国民の税金を教育・福祉に使うように。秋元さんの話のように、日米安保条約も変えていく新しい機会を作っていくべきだ。来年の地方選挙でもがんばることが大事だ
。
○DPIの交通アクセス担当・今福さん
交通バリアフリーに取り組んでいる。バリアフリーのためにつかうお金など軍事費にくらべればたいした額ではない。ノンステップバスなど戦闘機1機のお金で、日本国中ぜんぶノンステップバスになるくらい。軍事費でなくバリアフリーに使ってくれといいたい。
○東京の障害児グループ代表の矢沢さん
東久留米市の地域で「前沢9条の会」もやっている。なかなかストレートに話をして広げていくことは難しいと感じる。玄関をピンポンと押して「9条の会」というだけでは断られてしまう。私は自立支援法の署名にも取り組んでいるが、その具体的な話からはじめるとやりやすいように感じている。一人ひとりに話しかけていく運動を広げていきたい。
■行動提起
憲法を守るという運動を国民の過半数にしていく取り組み、改憲賛成の人にも働きかける語りかけがたいせつ。憲法を守るというと守旧派という捉えもいわれるが、世界に先駆ける取り組みだと確認したい。
1)賛同者をさらに広げる。年内1000人をめざす。
2)各地での9条の会を新たにつくりる取り組みをひろげていく。
3)各地の取り組みの交流を。ホームページに情報を寄せて欲しい。
4)参加者が増えるよう取り組みを。
■閉会あいさつ
吉本哲夫(よびかけ人)
冒頭から諸悪の根源は安保体制にあるという話でした。斉藤さん、渡辺さんから、戦争ができる国づくりへのたいへんおそろしい話もありました。
障害者福祉は、戦後、多くの法律を作ってきた。障害者の人権を保障する憲法の土台が大切。
障害者自立支援法の闘いとともに、憲法を守ること、障害者の人権を守ることを統一してとりくんでいきたい。