2007年9月29日(土) 結成2周年企画 「映画と交流のつどい」 100名の参加で開催しました。 戦後60年、いのちは憲法で守られてきた 戦争は絶対させてはいけない! いま日本は大きな分岐点にあります。映画上映後、プロデユーサーの山本洋さんは、「日本人がどういう60年を続けてきたのか。いのちは憲法で守られていることを生活の中で訴えていきたい」と語りました。 よびかけ人の楠敏雄さん、吉本哲夫さんのあいさつにつづき、フロアーからも発言がつづきました。 「敗戦を聞いたとき満州にいた。もう軍隊で殴られなくてもいいんだと思った。戦後、結核となり患者運動にとりくんだ。憲法9条と25条なければ生きてこれなかった。戦争は絶対させてはいけない」(小林義雄さん・84歳) 「小学生の時、竹槍の一本も持てないのか、それがどうして日本国民であるのか!と先生や憲兵に鞭で叩かれた。米喰い虫といわれた。小学6年で敗戦。その後40年のハンセン病の療養所生活が続いた。戦争を知らない子どもたちに、あの恐ろしい時代を、語り続けていきたい」(山内きみえ・73歳) ○つどいのアピール 「美しい国づくり」、平和憲法改正を強く訴え、教育基本法を改悪し、この5月「国民投票法」を強行的に成立させた安倍首相は、9月12日、突然辞任を表明しました。7月の参院選での自民党の大敗がそれを決定的なものにしましたが、これは多くの人びとの声の反映によるものです。 ところが、安倍首相は辞任の記者会見の際においても「テロ特措法延長のため、自分が職を辞することより局面が変わるのではないかと判断した」と延べ、対米追従政策の継続を与党に託しました。しかし、自衛隊のインド洋上での米軍への燃料補給協力は、アメリカのイラク戦争への協力に他なりません。それは、「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。」と定めた憲法九条に違反します。 安倍首相は辞任しました。しかし「国民投票法」の成立によって、3年後には平和憲法改正が具体的課題として浮かび上がってくる可能性は否定できません。改憲をめざす議員が与野党を問わず多く存在しているなかで、平和憲法を守る声をさらに大きなものとしていくことが、いま強く求められています。 戦争になれば、障害者・患者など「弱者」と呼ばれる人々が真っ先に切り捨てられてしまうことは歴史の多くの事実が物語っています。第二次世界大戦でも軍隊に殺された障害者は少なくないと証言されています。 世界ではいつもどこかで戦争が起こっています。しかし、「弱者」と呼ばれる「弱さ」の中に人間としての真実を見出だせないでしょうか。いま、すべての人々との調和を築くための"知恵"が必要とされているのです。日本という国も世界の中でそうあるべきではないでしょうか。その具現化がまさに平和憲法そのものなのです。 いま日本は大きな分岐点にあります。 過去の過ちを繰り返さないためにも平和憲法を守っていくことが、私たち一人ひとりの日本の市民に課せられた責任ではないでしょうか。 私たちは、九条を守る集会への積極的な参加や、署名活動等を通し、より多くの市民の連帯を広げ、平和憲法の改悪阻止の行動を具体的に進めていくことを改めて確認します。 第1部 ドキュメンタリー映画 『シリーズ憲法と共に歩む』 第一遍 戦争をしない国 日本 (90分・完全版)上映 第2部 よびかけ人&フロアーのトーク |