悠久の時の流れに
|
大きな仕事が終わった。
研究運動団体がわたしの仕事場だが、
その結成40周年の全国大会を無事終えることができた。
なかでも、「結成40周年のつどい」は、
愉快に、感動的に、決意をかためあう場となった。
会を創った人もいる。
そこに青春をかけた人もいる。
いま、そこで学びをはじめた若者もいる。
乾杯の挨拶で、創設者の一人・清水寛
(初代事務局長・二代委員長)が
初代委員長・故田中昌人の「社会(体制)の系」の
発展を強調し、
「日本と全世界の人びとの願いにこたえて、
発達の権利と生きる権利、
それを統一して民主主義を実現していく、
平和のうちにいきる民主主義をつくりだすための
研究運動団体として真価が問われる」
といった言葉が耳に残っている。
7月22日に参加した「秋元波留夫先生を偲ぶ会」で
いただいた本につぎの言葉があった。
101歳生きた秋元さんの言葉が、
「結成40周年のつどい」で感じたここと共鳴する。
ときは流れ、
人は変わり、
やがてはいかなる時代も
過去の歴史の一節にくりいれられる時がくる。
ただ、私は信ずるのだが、
もしある時代をつくった者たちが
利害や形式だけの関係ではなく、
心のふれ合いで結びついたのであれば、
その時代は有形の業績を残すだけに終わることなく、
無形の精神的遺産として伝統の形式に役立ちうるだろうと。
(秋元波留夫『新未来のための回想』より)