雑読帳(過去の「談話室」から)
 
わたしの手塚治虫 金ベエ 2003/05/26 01:29
わたしの事務所のある高田馬場は、
鉄腕アトムが誕生した「科学技術庁」のある街だ。
4月7日はアトムの誕生日ということで、
すこしばかりのイベントもあったようだ。
気に入っていたのはJR高田馬場駅の発着チャイム音。
商店街の要望で、あの「空をこえて〜」のメロディ(^_-)

アトムについては、『障害者と家族のためのインターネット入門』の「編集を終えて」で
  科学技術は「正義の味方」で、人々を互いに近づけ、理解し合い、
  人類が幸福になるためにあると信じられていました。
とチャップリンの独裁者の演説の一説をもじりながら、ITと人間との関係で紹介したことがある。

で、わたしの手塚治虫ベスト3!!

1)「火の鳥」
これは日本史のまさに教科書でいい。手塚の歴史観と人間観の結実。雑誌のシリーズ、単行本のシリーズともに永久保存(^_-)
「黎明編」のラストシーン、火の鳥が主人公のこころに呼びかけます。「生きなさい!」

2)「アドルフに告ぐ」
これも歴史、それも現代史、ヒットラーの秘密を縦軸に、戦争と平和、民族とは何かを伝える。単行本のハードカバーで永久保存。
 
3)「きりひと讃歌」
「ブラックジャック」と悩んだけれど、やはりその原型となる作品で、医療と差別と権力に迫る。
 
番外で
「W(ワンダースリー)3」
戦いのつづく地球を救うべきか、滅ぼすべきか。意見の別れた銀河同盟は銀河パトロール隊W3を調査員として送り出した。動物に変身した3人と少年・真一くんの活躍。ラストはじつに感動的で、こどもごごろに刻印された。
 銀河同盟は地球は宇宙に存続を許されない野蛮で危険な国と断定、破壊を指令。(アメリカみたい(^^;))しかしW3の面々は「友情」をとり、銀河同盟の裁判で追放刑に。3人は別々の星にそれまでの記憶を消されてその星の生きものの姿にされて捨てられる、、、
 しかし、3人は地球人をそれぞれが希望し、じつは少年・真一くんの恩師、ガールフレンド、ビンボーな発明家として真一を慈しんでいたのだというお話。
 あらすじを書いただけで胸が熱くなる。
 
ちなみに手塚さんの晩年のお宅は東京・東久留米市。
わたしの住む街です(^_-)
Re: わたしの手塚治虫 金沢の本屋 2003/06/06 07:57
「わたしの手塚冶虫」いただきました。
ホームページ「ブックサポート白山書店」(http://web3.incl.ne.jp/tkunio/index.html
6月・・・東京の「金ベエ」便り・・・に
この文章を戴きました。

手塚冶虫の作品は、私が子供の時には「宝島」などの少年漫画
そして青年期には「ばるばら」などの青年漫画
晩年近くには「アドルフに告ぐ」などの右傾化しようとする
日本の社会に警鐘を鳴らす作品など・・・
つねにリアルタイムで私の傍らに合ったような気がしています。

そしていまは小学校に入ったばかりの孫が「どろろ」や「三つ目がとおる」などの作品にはまっています。

「金ベエ」さんの取り上げる本の世界では
いつも楽しませてもらったり、考えさせてもらったりしています。
これからもよろしく。
帝都の隠された地下網の秘密 金ベエ   2003/05/02 11:17
4月は選挙で落ち着きませんでしたね。

小学校の学級委員や生徒会の選挙にはじまり、
選挙というとなんだかこころが騒ぎます(^^;)
投票日などは
運動会の100メートル競走前の胃が痛たむ感じ。

いいこころもちになる結果など、まあ、少ないし、
ときに世の矛盾も無情も感じながらも、
それでも選挙は大事なのだなあ。

そんな気持ちだから、あんまり堅い本は読めない。
でも、以下は、これはちょっと、いやだいぶ怖い、
ミステリーをこえるノンフィクションです。

秋庭俊『帝都東京・隠された地下網の秘密』
洋泉社 2002.12.10

著者はわたしと同い年のジャーナリスト。
曰く
・地下鉄丸ノ内線「国会議事堂前」駅に入るとき
 何故急激なカーブをするのだろうか?
 そこだけ設計図が何故「ヤード」単位なのか?
・首都高速のパニック・ポイントといわれる
 首相官邸をすぎたあたりの地下、
 環状線の本線が突然新宿線に変わるのは何故?
・国会議事堂を誰が建てたのかどうしてわからないの?
・国会図書館の地下5階以下は公開許可がでない?
・議事堂も図書館も議員会館も何故大成建設ばかりの着工なの?
・最新の「大江戸線」はほぼ戦前につくられていた!??

そして、GHQ占領下の歴史、戦前の地下鉄建設史、
陸軍による地下街路建設へと謎は突き詰められていく。
戦前にはすでに東京の地下網は完備されていた。
政府・都、営団までも口を閉ざす。
ちなみに戦前の地図を見ると
今の国会図書館はドイツ大使館(同盟国)跡
憲政会館が陸軍参謀本部跡
厚生労働省(海軍省跡)
警察庁と警視庁(内務大臣官邸跡)
議員会館(大蔵大臣官邸跡)
長野の松代に大本営を作った日本陸軍だ、
人知れず地下街路をつくることはたやすいこと。

国会議員会館と国会議事堂は
地下通路でつながっていた。
車椅子議員のための段差解消機も設置されている。
夜は通行はだめだとか、言われたことがある。

資料好きな人にはお勧め
お気に入りの本屋の条件 金ベエ 2003/03/26 00:50
予備校の授業を早めに切り上げたときには、神田神保町の本屋街をぶらつくと妙に気持ちは落ち着いた。

かれこれ30年も前のことだが、
岩波のブックセンターである「信山社」、
教育書が多かった「書泉グランデ」、
一番大きかった「三省堂」は必ず回った。
最近はめったに行くこともないのだが、
たまに出かけたときは「信山社」がはずせない。
オリジナルのブックカバーには右に岩波新書を語る湯川秀樹、
左に岩波文庫を語る井上靖。

この本屋は岩波の本はもちろん、
文芸、歴史、政治、経済と並ぶ本が精選されている。
だいたい1時間くらいは本の背を楽しむのだが、
発見が多く、手にとることが多いのだ。

比べると、高田馬場の大型店「+林堂」はぜんぜんダメだ。
いろいろ専門書の棚は豊富なのに、
なんというか本との出会いが実に少ない。

本と出会えないという点では、
新宿の「紀伊國屋」も私にはあわないようだ(^^;)。
むしろ、小さくても(金沢の白山書店の1.5倍くらい?)
地下鉄の早稲田駅のそばの本屋(名前は忘れた)の方が
店長のお薦めの棚もあって、
おもに哲学、美学、建築なのだが、
つい1冊と手を出してしまうことが多い。なんでだろ?

わたしの読書傾向が片寄っていることは認めるけれど、
魅力的な本屋って、
やっぱり本との出会いを演出してくれる、
そういう演出家のいるところなんだとおもうな。

ちなみに、今日の「信山社」での買い物は、
・篠原靖治『渥美清晩節、その愛と死』祥伝社2003.3.31
・加藤嶺夫『東京の消えた風景』小学館2003.3.10
・中沢正夫『ゴロ寝上手は老い上手』柏書房2003.2.28
・高橋治『絢爛たる影絵ー小津安二郎』講談社2003.3.6(1985初版)
・森繁久彌『森繁自伝』中央公論社2003.3.25(1977初版)
・岡村黎明『テレビの21世紀』岩波新書2003.3.20
ちょっと満足(^_^)
『蜂が戦い椰子も働く』 金ベエ 2003/03/24 23:44
高谷清『蜂が戦い椰子も働くー南ベトナム解放 ベンチェの戦線』文理閣(2003年2月)

高谷清さんといえば、重症心身障害児の「びわこ学園」の元園長で、小児科医師として世に知られている。最近はそれに「フリーライター」なのだ。その最新作がこれ。

表題は、武器もなにもなかった農民と解放軍の戦いから、
女も子どもも、宗教者も戦い、
小さいけれど強くて数百メートルも追いかけて刺す蜂。
(なにもしない農民には大丈夫だが、米兵には刺し殺す)
また、格好の隠れ場であり、夜には鉄砲の様な武器にも似て、
そして食べ物がないときはココナッツジュースとミルク
だけで生きることができたという椰子。

徹底した聞き取りと時代考証によって、
ベトナム戦争下での民衆の息づかいが伝わってくる。

それにしても、アメリカはベトナム戦争の敗北からいったい何を学んだのだろうか。
ベトナム解放のシンボルだったホーチミンの言葉が
イラクへの激しい空爆の日々のなかでおもいだされる。
「独立と自由ほど尊いものはない」。

アメリカはいいかげんに戦争は止めろ!!
秋葉原のガード下で 金ベエ 2003/02/26 23:30
昨日、ちょっとした時間があったので、秋葉原駅のガード下にある「ラジオデパート」の路地をそぞろ歩きました。

いまもなお「戦後」って感じのある独特のオタク的空間で、
昔は真空管でしたが、いまはダイオード(いやIC(^^;))とか、
なんかものすごく飛びそうな無線機とか、
ジャックにコード、電球にトランスと、
小さな店店に、それはきっとプロだろうというおじさんやおばさんが、
きりりとしたまなざしで見つめるのです。

中学1年になった群馬のラジオ少年は、
あの日、浅草より南にはいったことがなかったのに
決死のおもいで秋葉原にはじめて上京し、
このラジオデパートの一角にあった店で
短波放送が聴ける5球スーパーラジオのキットを買って、
無線機やオーディオなどはんだゴテ三昧の思春期が
はじまるのでした。

なんだか、いまでも秋葉原のガード下にたたずむと
そんな中学生の自分がいる気がするのです。
Re: 秋葉原のガード下で 金沢の本屋 2003/03/03 08:24
今月は「お便りコーナー」にこの文章をいただきました。

「ガード下のラジオ少年」、金ベエさんは真空管の時代ですか?

私の時代のラジオ少年たちは「鉱石ラジオ」でした。
村の比較的裕福な家庭の子どもたちが「鉱石ラジオ」なるものを組立て
そこから流れ出す音を耳をくっつけて聴いていたのを思い出します。

私は、その文明が奏でる音とも関わりなく、
雨でも降らない限り水が流れない讃岐地方独特の川や
あちこちにある溜池などで木の実や魚をとったり
家の手伝いで一日が過ぎていった、
昭和20年代の日々を過ごしていた子どもでした。

などということを思い出している「金沢の本屋」でした
『働きざかり 男が介護するとき』 金ベエ   2003/01/28 00:51
年末年始はあわただしかった。
でも、年が明けても、落ち着かない日々が続く。
障害者の支援費制度が予想通り大変で、「ホームヘルプ」利用時間の削減を象徴に厚生労働省の強権発動が、全国の障害者・関係者を激しく怒らせた。わたしも連日情報をインターネットで届けた。必要な情報は、阪神大震災のときのSOSのように、一晩のうちにまるでバケツリレーのように(情報は加速度をますが)広がっていった。
http://www.nginet.or.jp/news/opinion/20030116action.html

そんな時でも本は読む。

丸山明日果『歌声喫茶「灯」の青春』集英社新書
 この西武新宿駅前にあった「灯」は知らないけれど、
上条恒彦がおもいでを語っている吉祥寺の「ともしび」には、友人が近くに下宿していたこともあり、学生の頃は上京するたびに歌っていた。「桑畑」「国際学連の歌」肩を組んで大きな声で歌っているとき、たしかに青春だった。その友人が亡くなってからもう20年もたつ。

さだまさし『精霊流し』幻冬舎 
 11月にNHKの夜11時のドラマを、結局かかさず(ビデオ録画もしながら)みた。しかし、テレビと本は違う。
第8話は「鬼火」。長崎の原爆の物語だ。「あなたを忘れない」のサブタイトルの意味は深い。

その長崎をふるさととする友人・関根千佳嬢が書いたのが
『「誰でも社会」へ ーデジタル時代のユニバーサルデザイン』岩波書店
 岩波でハードカバーの単著だから、たいしたもんだと誉めた。彼女は、日本で最初の障害者支援技術の展示・相談センターだった日本IBM・スペシャルニーズセンターの熱血課長だった。いまは会社を興して、情報のユニバーサルデザインを普及する。いまでも、「パソコンボランティア」の変わらぬメンバーでもある。

そして、今回のおすすめは、
藤本文朗・津止正敏編『働きざかり 男が介護するとき』
文理閣 2003年2月1日発行

じつは、執筆者の富田秀信さんが送ってくれた。
 富田さんの奥さんは保母さんだったが、突然の病から「後天性若年知的障害者」に。息子2人と娘一人、働き盛り男の介護と家族づくりの記録だ。
 その他、突然のヘルペス脳炎で新しい記憶ができなくなった上に、難治性のてんかんをもった妻と夫の記録もあれば、障害児とスモンで障害をおった妻との介護を行っている盲学校の先生の記録もある。
 それぞれ「ある日突然」を共通に、仕事と介助の両立を、感動的に記録している。
 介護によってその人は可能性をのばす。人として輝きをましてくる。これは重い事実だ。
 そして、それぞれの男たちに共通して、感じるのは、楽天的ともいえるようなどっしりとした人生観だ。そして、地域での人のネットワークの強さ、深さとともに、だれにでも起こることとしての「介護の社会化」の必要性だ。男性諸君は一読を。
突然逝ってしまった後輩に 金ベエ 2002/12/11 23:51
まだ40歳なのに、、、
だいぶ年回りの若い後輩なのですが、静かに逝ってしまいました。原因不明の心停止。突然死です。

今日は告別式。
奥さんも彼とは同級生なのですが、
なんとも、かける言葉がみつかりません。

「蹴飛ばせば起きてきそうな顔じゃないか、、、」

浦和レッズの大ファンと知っていたので
ホームグランドが隣のこのお寺でおわかれだねえと言うと、
レッズの真っ赤なユニホームが添えられていました。

「平和と民主主義、そして虐げられた人々の解放のため
 息子はよくがんばった」
告別式最後のお父さんの挨拶でした。
親にそんなこと言わせちゃだめだよ。

あまりに、突然の、若すぎる死に、
なんともいえぬおもいでいっぱいでした。
ショパン ホ長調「別れの曲」を聴きながら。
『私の地球遍歴 ー環境破壊の現場を求めて』 金ベエ 2002/11/20 01:21
なかなか最後までいっきに読み通せない本がある。
石弘之『私の地球遍歴 ー環境破壊の現場を求めて』講談社2002.10.1 もその一つだ。

だから別の本に浮気した(^^;)
西村京太郎『金沢歴史の殺人』双葉社 2002.7.16
 「金沢」の文字を見ると、どうせ期待は裏切られるとおもいな  がらつい読んでしまう。結果はわかっているのに(;_;)
 
家森幸男『カスピ海ヨーグルトの真実』法研
 わが家のヨーグルトの秘密です(^^ゞ

池上彰(NHK週刊子どもニュースの「お父さん」)
 『相手に「伝わる」話し方』講談社現代新書 2002.8.20
 これはグッド(^_^)。わかりやすくて、じつにヒントが多い。

さて、『私の地球遍歴』だ。岩波新書の『地球環境報告』『地球環境報告2』の筆者は、徹底した取材で衝撃の報告をしてきた。
以下、各章をメモってみる。

第1章 環境保護活動家の死
ブラジルの南、パラグアイとの国境から80キロほど入った町。
1980年前後まではジャングルだったのが、今はサーカスやディスコがある。周りは平地は大豆畑。斜面は牧場。
熱帯雨林を焼き払いブルドーザで木を押し倒す。
焼いた後には草が生え、牛を放てば最小のコストで
アメリカむけの牛肉(ハンバーグやペットフード)ができる。
大豆は家畜の飼料として地球の裏の日本へ届く。
インディオは土地を奪われ、小さな居留地で暮らす。
熱帯林保護グループの活動家は射殺されている。

第2章 死に急ぐ先住民たち
居留地のインディオの青少年の多発する自殺。しかし動機がわからない。貧困・絶望・酒・自殺、、

第3章 飢餓キャンプの現実
エチオピア。高原の難民キャンプ。
八代亜紀の「雨の慕情」がラジカセから流れる。
「雨雨 ふれふれ もっとふれ」は私らエチオピアの歌だという。
かってのうっそうとした森林はいまは荒野。
人口の爆発と家畜の増加は正比例で、人間は森林を焼き畑や放牧地に変え、暖房のために薪は集められ、家畜は容赦なく緑を食べ荒らす。木や緑が消えると表土が雨風で流される。表土がなくなれば農業はなりたたない。

第4章 砂漠の村のできごと
第5章 東欧の汚染地帯
黒い三角地帯とよばれる旧チェコスロバキア、ポーランド、旧東ドイツの国境地帯は長年の煤煙で地域全体がくすんでいる。
1997年の欧州中部の大洪水は森林の復讐といわれる。

第6章 中国の二つの大河
「黄河」の下流には水がない。
河口から600キロ、449日にわたり水が涸れた。
長江には黄河のように膨大な土砂が流れ込んでいる。
そこに世界最大規模の三峡ダムが造られている。

第7章 奪い尽くされる海
第8章 南極の緑の大草原
第9章 原発事故の余波
第10章 戦争が奪う人間と環境
「平和の祭典」のシンボルだったユーゴの首都・サラエボの五輪会場はあまりの死者の数の多さに墓地になっている。墓、墓、墓、、、みなやさしくて家族を大切にして、義理人情に厚くて、男気があって、、この人たちを扇動し洗脳し虐殺に駆り立てたのはだれなのか。

ベトナムの枯れ葉剤もすさまじい。
解放戦線の補給路や基地を丸裸にする目的が、やがて農作物の破壊にむけられる。枯れ葉剤を浴びた住民の間に、異常児出産、流産、ガン、皮膚病、からだのマヒなどが多発する。桁外れの毒性をもつダイオキシン汚染である。
ツーズー病院の標本室にある重度の奇形児たち。

じつは、わたし(薗部)もツーズー病院を訪ねたことがある。
この標本室に入ったとき、なんといえばいいのだろう。
子どもたちが、一斉に、わたしのこころのなかに
「もっと生きたかったよ。どうして」と話しかけてくるような気がしたものだ。

筆者のあとがきから
「つぎの世代に対する最低限の義務は、少なくとも現状をこれ以 上悪くしないでバトンタッチするという「現状維持」にあるの だろう。できることなら、少しでもよくして譲り渡したい。
 これから地球に生きていくものも、私たちと同じように生きて いく権利がある。

 これだけ環境が悪化したのは過去50年間であることを考えると、世界人口がピークに達する次の50年間が人類の勝負になるだろう。
PHSは終わりなのか 金ベエ 2002/11/16 01:54
今週からPHSの着信音が鳴らなくなった(;_;)
こころもち着信音が鳴る前に設定しているバイブレーターも
動きが弱くなった。
今日は時間が空いたので、駅前のDOCOMOショップに行き、
状態を見てもらった。

10分ほどで検査しますといわれ、20分くらい待たされ、
宣告されたのは、

 内部の問題で修理が必要です。
 しかし、これはすでに保障期間外のものですので、
 かなりの修理代が必要です。
 同じ別のものといっても在庫はどこにもありませんし、
 製造も中止となっています。
 
 さらにこの64Kのデータ通信ができて、
 音声の会話もできるタイプの後継機種はありません。

「ということは、携帯電話とデータ通信専用の2股に
するしかないわけですね、、、でも、ぼくにとっては
こんなに速いデータ通信ができて、
地下鉄でも、都市部ならどこでも電話が使え、
電磁波も弱く、かつボタンも大きく、
その他、メールだとか写真だとか
よけいな機能がまったくない
このPHSがいちばんなんです!!」

といって、店を出てきたが、
わたしはある決意をしていました。

こうなれば、着信音が鳴らないくらいなんだ!
最後の最後までこのPHSを使い切ってやる!!
37 米原万里『オリガ・モリソヴナの反語法』 金ベエ 2002/11/16 01:47
河上肇34歳の『西欧紀行 祖国を顧みて』(岩波文庫)もおもしろかった。
大正2年の1年間、パリで島崎藤村の下宿にやっかいになり、
ベルリンで第一次世界大戦が始まり、
イギリスで農村に暮らした。
戦争が始まりそうになると、人々はお札を信じず、
金貨を集めたなどのエピソードは、現代に通じるものがある。

神野直彦『地域再生の経済学』(中公新書)。
努力しないで敗者になっても社会的セーフティネットがあるから
人は真剣にならず、経済が活力を失った。
知恵を出し、努力したものだけが報われる社会を!という。
しかし、失敗すれば死があるのみでは、
チャレンジする人も貯蓄に走り、冒険をしなくなる。
あいかわらずわかりやすい展開だ。

しかし、しかし、今年一番は、
米原万里『オリガ・モリソヴナの反語法』(集英社)
これだろう。

涙ぼろぼろのノンフィクション
『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』も今年のベスト3は確定といったけれど、はじめての本格的な小説で、ここまで書いちゃうとは、、、、

サスペンス風だからあらすじは書きませんが、
同時代史がバックにあるからまるで自分史のように、
主人公の体験を共有してる感じがします。

しかし、ラーゲリ(強制収容所)の過酷な重労働や耐え難い寒さ、不潔不衛生と貧弱な食事の辛さよりも、
生きようとする力を奪ったのは、
ラジオ、新聞、肉親との文通まで外部からの情報をいっさい遮断されたこと。
本と筆記用具の所持を禁じられたこと。
その彼女たちは、
役者は一人芝居を、俳優は「オセロ」を一人で全訳をこなしはじめ、それぞれの記憶にある『戦争と平和』や『アンナ・カレーニナ』など再現したという。

「自由の身であった頃、心に刻んだ本が生命力を吹き込んでくれたんですよ」このフレーズには、なんとも、涙がとまらなかった。

おそるべし。米原万里(^_-)
めざせ!ノーベル文学賞!
『聖』 金ベエ 2002/09/26 00:52
聖と書いて「さとし」と読みます。

山本おさむ『聖 ー天才・羽生が恐れた男ー』
小学館
現在、8巻まででています。

あ、マンガです。
でも、あのマンガ映画にもなった『どんぐりの家』の
山本おさむさんの作だから
通勤電車の中では読めません。
涙が、ぼろぼろあふれてしまって、
なんだなんだこのおじさんは、どうして目を真っ赤にして
ないているのだと、まわりの人におもわれてしまいます。

広島出身で難病と闘いながら将棋に生涯を燃やした
村山聖九段の記録です。
最近、コミックでは囲碁の『ヒカルの碁』など
はやっているようですが、
シンプルなルールの世界に宇宙を見る様な世界に
子どもたちもあこがれるんですかね。
その世界にけっして天才ではない懸命に生きようとする主人公たちがいる。

女流王将の石橋幸緒さんも難病で、養護学校時代から
プロ棋士になった方です。
お話を聞く機会がありましたが
なんというか、生きる迫力というか、オーラが強いんです。
なんだか、とても励まされます。
『ぼくが安曇野ちひろ美術館をつくったわけ』 金ベエ 2002/08/27 23:54
W杯以降みるべきTVもなく(「さくら」と「利家とまつ」くらいだなあ最近みてるTV(^^;))、だから今年のお盆の帰省中はけっこう活字を読みましたよ。小沢昭一『散りぎわの花』(文藝文春)、『むかし噺うきよ噺』(新潮社)はあいかわらずおもしろくて、文体まですこしうつっちゃいましたけど(^^;)。

でも、やっぱ今年の夏の一押しは
松本猛『ぼくが安曇野ちひろ美術館をつくったわけ』講談社

安曇野ちひろ美術館(理事長 山田洋次)は開館以来、何回か行ってるけど、この本を読んだら、建築の視点や絵本という視点でじっくりあじわってみたいなあという気になりましたね。

で、さっそく、カミサンの実家からの帰り道、すこし回り道して、いざ朝一番の安曇野ちひろ美術館へ。アルプスの山から吹く風はやさしく、なつかしい友人家族とぱったりあったりもしたりして、とても大切な時間をすごせました。
(お昼前には、すごい人出となっていましたが)

ところでこの猛さん、奥さんは由理子さんで、たしか金大の先生のお嬢さんでしたよね。お父さんの善明さんには、IT国会の衆議院での意見陳述の際に、するどい質問をしていただいて(本質をつく質問は他の議員からはなっかったのですが、、、)、汗びっしょりでしたが、いい勉強になりました。

9月には東京館(館長 黒柳徹子)もバリアフリーになってリニューアルオープン。「みんなのねがい」誌はそのオープン前のちひろ美術館内で猛さんに「絵本の読み聞かせ」をテーマにインタビューを予定しています。
里山といえば 金ベエ 2002/08/03 11:42
>まだまだ、金沢は鮎が泳ぐ川、ホタル飛び交う用水、カモシカなどの各種の動物も住む里山など
>分厚い自然が残っています。
>
>機会があれば金沢の自然を味わいに来てください。

いつもありがとうございます(^_^)
いい街ですね。
5年も住んでいながら、ほとんど自然を感じるこころの
余裕がありませんでした。
ただただ熱い鉄のかたまりのような青春でしたから(しみじみ)
でも、その分、いまなら自然もすこしは感じられるかなあ。

ところで「里山」といえば
6月の岩波ジュニア新書で
今森光彦『カラー版 里山を歩こう』を読みました。

琵琶湖と比叡の間の石山のそばの里山の話ですが
来年は滋賀で全障研大会ということもあり、
何度も滋賀には足を運ぶことになるので、
散歩できるといいなとおもってます。

金沢や大津だけでなく、
全国のすてきな里山が守られるといいのですが。
Re: 里山といえば 金ベエ 2002/08/03 11:46
「石山」と書きましたが「坂本」が正解(^^;)
明智光秀の縁深き比叡山の麓の坂本です。
おしゃれな喫茶店がありました。
『神楽坂 ホン書き旅館』 金ベエ 2002/07/18 00:49
黒川鍾信『神楽坂 ホン書き旅館』
日本放送出版協会 2002.5.25

神楽坂の旅館・和可菜を舞台に
二つの太い人間たちの糸がからみあう。

映画「八月の鯨」の姉妹のようであった
女優・木暮美智代こと和田つまとその妹・敏子。
敏子の人生が和可菜の年月だ。

そして、その旅館につどうホン書きの人びとの歴史。
それはそのまま日本映画史の舞台裏だし、
「利家とまつ」(竹山洋・脚本)などテレビドラマにつづいている。日本映画好きにはたまらない本だ。

私は、「神楽坂に寅さんがやってきた」の箇所を
何度も読んだ。

全障研の全国大会で記念講演をお願いしている
山田洋次監督が脚本をここで書くことは有名だが、
つぎのエピソードには、
創造の厳しさと、人生の奥深さを感じた。

「渥美清は、突然、逝ってしまう。数ヶ月のうちに
高羽、結城と大事なパートナーや恩師を失った山田は、
渥美清の急逝で止めをさされた状態になる。
   (略)
 和可菜の玄関を入ってきたときから山田の顔はひきつり
いつもは軽い冗談などいう朝間も言葉は少ない。
   (略)
 ふたりは黙りこくったままで、腕を組んで天井を凝視したり
文字のないワープロの画面をぼんやりと眺めたりしている。
   (略)
 「男はつらいよ」に代わる西田敏行主演「虹をつかむ男」
のホンが仕上がって、和可菜を引き上げるとき、
「奥さん、お元気で。またきます」。
いつもは玄関でこういって帰る山田が、
黙ってひもを結ぶと振り返ることなくそのまま帰ってしまった。
幅の広い肩を落とし、
よろめくように去ってゆく山田の後ろ姿は、
涙でかすんでいた。
電子投票はあやしい 金ベエ 2002/07/06 00:06
こんな文を本業の<みんなのねがいWeb>に書いたけど、
なんだか、この問題、妙に許せないおもいがあるので、
ここにも転載します。
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電子投票 大いに疑問 投稿者:金ベエ
投稿日: 7月 3日(水)13時05分54秒

電子投票導入に躍起だ。
全国に先駆けて実施された岡山県新見市にはマスコミが殺到。
銀行のATMのようなタッチパネルの端末を使い投票所で投票、
その電子データを集計する。
「操作は簡単」「集計が早い」。
岡山出身の総務大臣は国政選挙もぜひにと意気込む。
動くmoneyの大きさも心配だが、そもそも論に疑問がふくらむ。

日本障害者協議会(JD)は、
「すべての有権者が自分に適した方式を選択して
参加できる投票制度の充実を」として、
「とりわけ、電子投票の導入にあたっては
”すべての有権者に使えるか”
”投票の秘密は守られるか”
など、障害者を含めた慎重な調査が必要です」
と提言している。

スウェーデンの投票を参考にしてみたい。
じつに簡単だ。
支持する政党のカードを封筒に入れて投函するだけ。
投函場所は、投票所、郵便局、国外の大使館、船上、
病院、サービスハウスなど。
少なくない障害者は信頼できる人に封筒を託す。
投票所の入口には政党支持者が終日、村祭りのような雰囲気で、
投票して欲しい政党カードを配っていた。
http://www.nginet.or.jp/~kinbe/SAS/sas8.htm

スウェーデンはアメリカをしのぐ世界一のIT普及国。
政党はインターネットを活用し政策を語る。
しかし、投票はシンプル・イズ・ベスト。
大切にすべきことが明快である。
では日本は。
神野直彦『人間回復の経済学』 金ベエ 2002/06/21 00:11
W杯のさなかなので、自由な活字はほとんどすべてサッカー一色の6月なのだけれど、
先月出ていた岩波新書
神野直彦『人間回復の経済学』
これはなによりわかりやすく、胸にストンと落ちた。

彼、大学出てから、たしかゴーンの自動車会社で組立工したり、営業もして、かなりのポジションにいった人で、
いまはスウェーデンをベースにした
人間復権のための良識ある屈指の経済学者だね。

曰く、
 人間は、利己心にもとづいて、快楽と苦痛を一瞬のうちに
 合理的に計算して行動する「経済人」ではない!
 人間は、ホモ・エコノミクスではなく
 ホモ・サピエンス「叡智人」なのだ。
 自然を有用物に変える能力だけでなく、
 人間どうしの協力や人間のきずなを求める。

 人間は経済人として生きなければならないという
 行動の規範に仕立て上げられている
 しかもそれがグローバルスタンダードと考えられている。
 しかし、日本のそれはアメリカンスタンダードを意味し、
 それを導入すれば、格差は拡大し、社会に亀裂が走る。

 人間の夢と希望を行動基準にして、
 人間の社会を人間らしい方向へと社会のハンドルを切っても
 社会は機能する。悲しみや苦しみをわかちあい、
 やさしさを与えあっても、モラルハザードなどはたらかない。

 こんな感じで
 経済のための人間か、人間のための経済か
 ととく。

これ今月の一押し。
なんてたってW杯 金ベエ 2002/06/17 00:11
マスコミの過剰キャンペーン
小泉内閣の悪政隠しとか
そんな指摘も理解する一方、
でも、やっぱり、6月はワールドカップ(^_^)

中学サッカー界の希望の星と村でいわれながら(^^;)
オーバーワーク。腰をいためて
おもえば早すぎた引退から、4半世紀(;_;)?以上。
フットボールへのおもいは静かにもえていたのです。

日本代表のベスト16は予想外の快挙で
それ以上を望むのはばちがあたるとおもうのだが、
ついつい力は入ってしまう(^^;)

でも、今日の、スウェーデンVSセネガル
さらにはスペインVSアイルランド
これは真剣勝負の迫力だったねえ。

とりわけ、ぎりぎりのところでの気迫の大事さを
判官贔屓でアイルランドを応援していたのだけれど
いやはや、アイリッシュ魂はすごい。
土壇場で追いついて1対1。
激しいPK戦で2対3で負けたけど
延長では優勝候補のスペインをぎりぎりまで追いつめていた。
応援団もすごい迫力だし、
チームもじつに連帯していたなあ。

これからの試合は湿度との戦いだから、
ヨーロッパ勢はちょっとかわいそう。
すると、本命は、ブラジル、大穴がセネガル?
最後は優勝経験がものをいうのかなあ

しかし、6月は、テレビにかじりついている日々(^_-)
(わしだって、ほんとはチケットほしいぞ!)
本棚をのぞくと思想がわかるゾ 金ベエ 2002/05/09 00:14
早野透『政治家の本棚』朝日新聞社 2002.5.5

おもしろい本は、書店の本棚からおいでおいでする。

インタビューは朝日新聞火曜日のコラム「ポリティカにっぽん」の編集委員。元政治部次長。
わたしが朝日をとっている理由は、
このコラムと天野祐吉「CM天気図」、加藤周一「夕陽妄語」を読むためといってもいい。

440ページをこえる本枕になる様な本だから、満員電車のなかで読むにはちょっと努力が必要だったが、これはじつにおもしろい。しゃべりたくてたまらない本の一つとなった。

「こんな本を読んで政治家になった」と
1)戦前のカント、戦後の「青い山脈」
 中曽根康弘のパンセ、カント
 上田耕一郎の三木清
 不破哲三の「資本論」
 武村正義「宝島」など
2)60年安保と体制内反体制
 山崎拓「落日燃ゆ」
 小渕恵三「龍馬がゆく」
 横路孝弘「聖書」
 小泉純一郎「ああ同期の桜」
3)市民派と政策テクノクラート
 菅直人「坂の上の雲」
 川田悦子「貧しき人々の群」
 志位和夫のロマンロラン
 辻元清美「何でも見てやろう」
などなど、

青春の読書遍歴が、じつにそれぞれの人生の基盤となっていることがよくわかる。
やっぱりこの政治家のレベルはこの程度かあ(^^;)と再確認したり、妙にかわゆくなってしまう人まで。政治が少し身近に感じる。
田中長徳『デジカメだからできるビジネス写真入門』 金ベエ 2002/04/03 00:43
田中長徳『デジカメだからできるビジネス写真入門』
岩波アクティブ新書 2002.1.11発行

わたしのデジカメはcanonのPower Shot 20
当時は最新(^^;)の330万画素。

キヤノンは一眼レフもそうで、
イオスが壊れたときに修理してもらったとき
「これはよい品だから大事に使ってください」と
いわれてから、妙に信頼している。
二眼レフは
もっぱらレンズの色にまけて
コンタックスだが(^^;)

で、デジカメである。
ホームページはじめなにかと重宝しているが
困ったことは、
脳性マヒの人など
激しい不随意運動のある人の人物写真が
難しいのである。
シャッタースピードの反応がどうしても遅い。

そんなことを、デジカメの先輩らしく
うんちくを語っていたが、
最近のデジカメはどんどん進化している
ということで(^^;)
ライカとパナソニック共同制作のデジカメでは
もうぜんぜん苦にならない。

ただ、デジカメにかぎらず
バッテリーはなんとかならないものか。
軽くて長時間のバッテリーには
ノーベル平和賞をあげたい。
中沢正夫『治せる精神科医との出会いかた』 金ベエ 2002/03/20 00:01
中沢正夫『治せる精神科医との出会いかた』朝日選書
2002.3.25

久しぶりにまともに活字が読めた。
3月10日に引越したのだが、いままで住んだ家が8年間で
その間、体重も増えたけど荷物も増えた(^^;)
で、ゴミの山と段ボールの山にこの1週間、
ほとほと疲れ切った(^^;)

ベルトが一穴分痩せたのは久しぶり。
人間疲れ切ると、活字が読めない。
今週に入って、ようやく新聞が読める状態となり
昨日と今日で、久しぶりに本格的な活字に接した。

しかし、引越は、、、疲れたなあ、ほんとに
高橋治『純情無頼 ー小説阪東妻三郎』 金ベエ 2002/02/28 00:05
高橋治『純情無頼 ー小説阪東妻三郎』
文藝春秋 2002.2.10

ついつい手にしてしまったら、やっぱりいっきに読まされてしまった。
元映画監督の口調は、好き嫌いはあるかもしれないが、わたしには小気味いい。

男と女の物語では、96年『冬の炎』、94年のALS患者を描いた『海の蝶』、『春朧』『短夜』そして『さまよう霧の恋歌』『風の盆恋歌』などはとびきり魅力的な女性がいっぱいだ。
一方、何度も読んだ『名もなき道を』 、四万十川の自然をモチーフにした『流域』、また『人間ぱあてぃ』 など人物エッセイもいい。

直木賞受賞の『秘伝』 など釣り系のものは、船酔いするたちのわたしにはちょっと苦手だが、多分にほめすぎるのは、金沢の四高出身という思い入れもあるのかなぁ
倉本聰『愚者の旅』 金ベエ 2002/02/22 23:54
倉本聰『愚者の旅 ーわがドラマ放浪ー』

「街を歩いていたらとてもいい顔をした男に出逢った。
 彼はよい芝居を観た帰り道にちがいない」
焼け跡で出逢ったジャン・ジロドウの言葉と

「美は利害関係があってはならない」
というアリストテレスの言葉との遭遇。

母と晩年の田中絹代の逸話は哀しい。

陰影のある彼のドラマは「北の国から」「昨日悲別で」と
好きである。
今日の本のお買い物 金ベエ 2002/02/22 00:23
・都留重人自伝『いくつもの岐路を回顧して」岩波書店
・内田義彦セレクション『生きること 学ぶこと』 藤原書店
・中村正三郎『新版 インターネットを使いこなそう』 岩波ジュニア新書

藤原書店は
先々週読んだ宮本憲一『思い出の人々と』 も出版しているが
なかなかおもいしろい本が多いなあ。
 

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