雑読帳2 2003.7〜

あらためての「窮境」より

 金ベエ

データNo:53

2004年07月18日(Sun) 10:57

 

「世界」8月号はおもいしろい。

大江健三郎「あらためての「窮境(プリディカメント)」より  教育基本法、憲法のこと」
は必読の価値あり。

「九条の会」発足アピールの記者会見のこと、
近づいてきた大新聞の記者が、
「あなたは、いまの危機について、
私の新聞もそれを指摘しているとおり、といったが、
うちの論説委員の半ばは、改憲派だ」といって、
いったん立ち去った後、引き返して来て、
「憲法を改定して、国際貢献をすることだ」
と付け足した。

それが「骨身にしみて」、
電車に乗って家に帰る間も、
小説の草稿に向かってもこころここにあらず、
そして大江は考えます。

「私にそうした文章、講演というようなものを可能にしてきた動機づけは、あの教育基本法と憲法を基盤にすえ生きていることのみであったからだ」
それが捨て去られた後、イエーツの詩集にある「おかしくなった老人」らが死んでいった後、
この国で生き続けなければならぬ若い人たちに、
自分もまた若かった頃、
憲法と教育基本法をどのように受けとめたかを
話しておくことにしよう、と思い立ったのです」

以下、10歳で敗戦にあい、12歳で村の新制中学生となった自分が、20歳を東京の大学生として迎えるまでの10年間、意識の上でも具体的な生活面でもあからさまな窮境にあったが、そこを乗りこえて進んでいく見通しについては、建設的だった。そしてそれは、私に関する限り覚えこむほど繰り返し読んだ教育基本法に支えられてのことだった、と綴ります。

奥平康弘「「天皇の世継ぎ」問題がはらむもの」
の憲法的視点の論文も興味深く、
特集「「日本」の現実」の
「直視すべき12の指標」も
データと解説がコンパクトにまとまっていました。

極めつけは、
あの「韓国からの通信」のTK生こと
池明観さんの自伝「境界線を超える旅」
連載のはじまり。
日韓併合以後の朝鮮史が切々と伝わります。


雑誌続きで、「オール讀物」7月号の
井上ひさし「特別読物 ボローニヤ紀行」
はお裾分けのいただきもの。
イタリヤ・ボローニヤは世界最古の大学が市民によってつくられた街で、いまも、自治の街として有名。

井上さんは、この街にみせられ、
「ボローニャ方式」といわれる組合会社方式で
知的障害者とともにはたらくコープ理事長:ロレンツォ・サンドリさんを
この秋日本に招いて日本縦断の講演会を企画する。

わたしたちも、趣旨に賛同して、
秋に神戸で開く研究会の特別ゲストとして
このロレンツォさんの講演をお願いしています。

選挙後、
>憲法なんてもう無いと同じ
>人権も差別も  何をか言わんだね
>ゲリラで足腰鍛えましょう
と、大センパイの重い障害者からメールが届きました。

わたしは、
 ゲリラをするには足腰に自信もないので
 (ふとりすぎた)
 ヴィ・ナロードでいきましょう
と返信しました(^_-)


■

こんにちわ

 ひろりん

データNo:51

2004年07月16日(Fri) 18:11

 

北欧の旅羨ましいお話です
いいないいな〜〜゜・_・゜〜 
連れて行って〜なんちゃってね あはは

こちら夫婦で順番に風邪ひいてぐしゅんぐしゅん
しています
私が移されたみたいなんです(>_<)
PC位はちょっとできる程度なんですよ
早く回復しないとね

■

Re:こんにちわ

金ベエ

データNo:52

2004年07月17日(Sat) 00:16

 

ほんとになるといいですね。
参考までに別便でこの間のNEWSを送らせていただきます。

風邪はばかにできませんね。
とくに今年の風邪は、どうもへんですね。
一月くらいずーーとひいている人何人も知ってます。

人為といえる異常な気象、政治、経済、、、
病気さえも変えちゃうでしょうか(^^;)

お早いご回復を


■

聞いてね

 ひろりん

データNo:47

2004年07月11日(Sun) 21:57

 

こんばんわ
今、選挙速報やっていますね

以前から気になることがあります
私は看護師を去年までしていました
病院勤めの時の事
不在者投票が有ります

入院患者さん
しっかり理解できている人なら良いのですが
寝たきりで、殆ど分からない人まで、投票します
それにはなんと、家族が書く場面なのです。
それって 一人2票かけるのでは...もう少し
理解ある人かどうか調査してから投票してはと
常々考えていました

その後特別養護老人ホームに勤務
入所者のなかには、選挙といえども
わけの分からない人も投票します
誰の名前を書いたら良いのか
女性だから書いたとか...
いい加減な投票なのです

今度の選挙も投票率はかなり低いです が
入院患者とか、施設の入所者とかは
病院、又は施設でしっかり投票の場を持ちます
かなりの投票率になると思うのです

もっと若い人達が選挙に関心をもってほしいものです
選挙に行く光景は高齢者ばかり...

■

Re:聞いてね

金ベエ

データNo:48

2004年07月12日(Mon) 00:52

 

ひろりんさま、どうもです。

>入院患者さん
>しっかり理解できている人なら良いのですが
>寝たきりで、殆ど分からない人まで、投票します
>それにはなんと、家族が書く場面なのです。

>その後特別養護老人ホームに勤務
>入所者のなかには、選挙といえども
>わけの分からない人も投票します
>誰の名前を書いたら良いのか
>女性だから書いたとか...

>入院患者とか、施設の入所者とかは
>病院、又は施設でしっかり投票の場を持ちます
>かなりの投票率になると思うのです

たいへん、深い問題提起ですね。
わたしも、障害者の政治参加には大きな関心があり、
スウェーデンの総選挙を視察したことがあります。

 http://www.nginet.or.jp/~kinbe/SAS/sas6.htm

 http://www.nginet.or.jp/~kinbe/SAS/sas7.htm
 
 http://www.nginet.or.jp/~kinbe/SAS/sas8.htm

そこで学んだことは、
・選挙はすべての国民の意向を反映させるものだ
・それはどんなに重い障害のある人にも平等に権利として与えられるべき
・そのためには、選挙制度はきわめて単純な、シンプルなシステムがいい
ということです。

かの国の投票率は90%を越えます。
どこかの国のように50%もいくかいかないかのレベルではなく、一人一人が政治をわがものとして、主権者として投票していました。

しかし、一方で、「わけの分からない人」もいます。
それは障害を理由とするものでなくてもけっこうわけの分からない人はいるわけで(^^;)

わたしの知人たちが運営する障害者施設では、
地方選挙の場合など、自治会が立候補者の政見を聞く会を開き、
そこで、なぜか名前を覚えってしまった人が、
じつは障害者施策ではよくない政策の人であっても、
もっとも大事なことは、
主権者として投票することだ、参政権を保障することなんだと話し合っているそうです。

今日の選挙の結果が、はたして、日本の方向をどう変えていくのか。
正直、なんとも不安を感じますが、
しかし少なくとも、年金でもイラクでも、
多くの人たちは、
コイズミの独走を許さないと意思表示したということは歴史に刻まれましたね。





■

ご丁寧にm(__)m

ひろりん

データNo:49

2004年07月13日(Tue) 18:23

 

金ベエさん
ご丁寧に有難うございます
分かってはいる
理解してはいるつもりなのですが
ついつい...
恥ずかしいですm(__)m

■

Re:聞いてね

金ベエ

データNo:50

2004年07月14日(Wed) 00:01

 

>理解してはいるつもりなのですが
>ついつい...
>恥ずかしいですm(__)m

いえいえ貴重な問題提起ありがとうございます。

じつはこの秋、4度目の北欧に旅する予定なのですが、
1度目は日本との福祉の差は10年くらいだなあとおもいました。
2度目は選挙制度をみて、30年かな、やっぱり
とおもいました。
そして前回は、いやいや、民主主義の深さだけでなく、国民の豊かさを実感できる違いは、、、50年、
ひよっとすると100年単位のちがいかもしれない、、とおもったものです。

もっともっと日本人は、
民主主義をわがものとする体験をするとともに、
life=生活・むしろ人生を豊に生きることの
具体的な実感をもてる哲学と政治と経済を統合する
力をもつ必要があると、感じています。

と、偉そうなことを書きながらも、
たまに北欧に行ってそこの空気や風景や人混みの中で
あたりまえの生きる指針が自分のなかでぶれていないかをたしかめたいのです。

ではまた


■

こんにちわ

 ひろりん

E-mail

データNo:46

2004年07月11日(Sun) 17:51

 

今日は選挙でしたね
でしたって..まだ8時までだけど..
行ってきました選挙

午後から凄い雷と大雨
お隣のお隣さんはお布団干したまま
出かけたらしくてね〜
どうする事も出来ず気の毒でした

これで梅雨開けでしょうか
今年は梅雨らしくありませんでしたね
暑い夏はこれから
夏ばてしないように気をつけましょうね


■

こんばんわ〜

 ひろりん

E-mail

データNo:44

2004年07月06日(Tue) 21:55

 

金ベエさん

チェックリストしてみました
うちの夫とは金ベエさんと友達です〜あはは
やっと簡単なHP出来ました
本とくびったけ〜〜(^O^)
中味が濃くないのが残念です
ぼっちゃらぼっちゃら直していきます

■

Re:こんばんわ〜

金ベエ

データNo:45

2004年07月07日(Wed) 00:38

 

ひろりんさま

ホームページができたとのこと
ぜひ、URLを教えてくださいね。
こっそりでも(^_-)

PS
夫さんとお友だちになれるとのこと、うれしなあ(^^)




あなたの「選挙度チェック」

 金ベエ

データNo:43

2004年07月02日(Fri) 00:20

 

最近のニュースは、よい記事を探し出すのがたいへんって感じで、イヤになっちゃうことばかりですが、
腹を立ててばかりいても、血圧が上がるので、
腹を寝かせようと、
以下のチェックリストづくりで遊びました。

京都と金沢それぞれの知人のwebに試案を投稿したところなかなか好評だったので
完成版を本家においておきましょう

まじめな人が多いようで、19ポイントだから
友だちになれないのか?など
うれしい力のいれぐあいで(^_-)

--------
「今回の選挙度チェックリスト!!」
次の質問に少しでもうなずいたら、あなたは1項目につき1ポイントゲットとなります。
あんまり眠れなくなるほど厳密に考えないでくださいね。
質問は順不同。もし、あなたが20ポイント以上獲得したら、
わたしと親友(^^)
15ポイント以上は ともだち(^_-)
それ以下は、、、、またゆっくり話しましょう


1.年金法案は安心できない
2.物事は議論をして解決するものだ
3.消費税増税には反対である
4.意外と古いものがすき
5.わたしは頑固だとおもう
6.祭りがあるとわくわくする
7.実はネアカである
8.選挙は好き
9.サッカーは好きだがサッカーくじは無くすべきだ
10.富士山が好きだ
11.イラクからの自衛隊撤退は当然だ
12.山田洋次監督の映画はよくみる
13.サービス残業はなくすべきだ
14.困っている国や人がいたらすぐに助ける
15.学生無年金障害者問題を知っている
16.いわさきちひろの絵が好きだ
17.平和行進に参加したことがある
18.カラオケより歌声喫茶が好き
19.教育費は無料が原則である
20.日米安保条約は破棄すべきだ
21.「日の丸」「君が代」の強制はごめんだ。
22.すべての人間にすべての権利は平等にある
23 宮沢賢治と宮本顕治のちがいがわかる
24.今度の参議院選挙の投票日を知っている
25.憲法9条の改正は反対である


■

こんばんわ〜☆

 ひろりん

E-mail

データNo:41

2004年06月23日(Wed) 20:03

 

お久しぶりです〜

何回も何回も訪問しているのに
足跡残さないでm(__)m
HPですがまだまだ進みません
落ち着かない日々 難しいですね

写真は自然との触れ合い
素晴らしいひと時ですね
私共夫婦は只今カメキチになっています
何時までも健康でありますように..(〃⌒ー⌒〃)

■

Re:こんばんわ〜☆

金ベエ

データNo:42

2004年06月25日(Fri) 00:00

 

あらあらひろりんさま。
ご丁寧なカキコありがとうございます。
HPは構想したり、つくっているときが一番たのしいですから、ぼちぼちいきましょ。

お二人でカメキチとは、なによりですね(^_-)


■

希望

 金ベエ

データNo:40

2004年06月15日(Tue) 00:40

 

ここ数週間、毎日のニュースが憂鬱なものばかりで気持ちがブルーだ。
長崎小学生の事件などはその極みで、かなしすぎてニュースそのものから逃げている。

コイズミがブッシュへの忠誠心で多国籍軍という名の米英軍に、軍隊としての自衛隊を編入させるという憲法違反が国会でさえ議論されない。

それでも大マスコミが豆粒ぐらいにしかあつかわなかったけど、6月10日「九条の会」発足記者会見はよかった。
加藤周一、大江健三郎、奥平泰弘、鶴見俊輔、小田実、井上ひさしと日本の良心とよべる知識人たちがよびかけた。
とりわけ、大江健三郎の
 イラクで戦争が起こったとき、
 子どもが障害をもって生まれたときなど、
 そのたびに憲法と教育基本法のことをおもい、
 「憲法といっしょに生きてきた」
は胸にじんときた。
いま、心から、憲法の意味を考え、守りたいとおもう。

 日本ペンクラブ編
 『それでも私は戦争に反対します』
 平凡社
は3月に出た、447ページの分厚い本だけど、
「ペンはけんよりもつよし」(小中陽太郎・予備校の時講演を聞いたことがある)
であってほしい。
 大岡信「戦争はすべてを手遅れにする」
 辻井喬「消される」
 吉岡忍「綿の木の嘘」
 米原万里「バクダッドの靴磨き」
は感動的だ。


 齋藤貴男
 『教育改革と新自由主義』
 寺子屋新書
これも、コンパクトにわかりやすく、教育問題が分析されて、暗澹たる気持ちの晴れ間を感じさせてくれる。

戦争のできる国、多国籍企業の利益を守る国を追求する財界と、右翼、保守マスコミなどの大連合に、
「弱肉強食」ではなく「自己責任」でもない、
人と人とが手をつないで、互いの幸福を守りあえる「連帯」勢力が挑む。

黒い「大連合」の唱和は「憲法改正、教育基本法改正」
かたや「連帯」の旗は、9条の輝く日本国憲法!

憲法の存亡が問われる歴史的参議院選挙も本番だ。


■

おじゃまします

 ひろりん

データNo:38

2004年05月26日(Wed) 23:28

 

HP拝見させていただきました
私もHPを持ちたいと只今奮闘中
あは! まだまだできそうにありません
頑張りますね(〃⌒ー⌒〃)

■

Re:おじゃまします

金ベエ

データNo:39

2004年05月27日(Thu) 01:32

 

これはこれは ひろりんさま_(._.)_

職場のWebづくりの練習ではじめた個人webですが
「写真館」はじめ、ともかく好きなことしかしない!
のおもいで、気の向いたときに、好きなように更新して
います。
むりのないように、というのが長続きのコツでしょうか(^^;)

ひろりんwebの公開をこころからおまちしております(^_-)


■

ミノウはNO!だ

 金ベエ

データNo:37

2004年05月17日(Mon) 10:32

 

今月はまともに本が読めていない(^^;)

内橋克人
『共生の大地  新しい経済がはじまる』
岩波新書 1995年

内橋克人
同時代の発言2
『「消尽の世紀」の涯に 震災・消費・人間』
岩波書店 1998年

を早稲田の古本屋街で見つけて、斜め読みしながら、

つぎのような2004年の政治状況の中で、
「ておくれ」かもしれないけれど、
それでも夜明けはやってくると、独り言をいっている。


●年金未加入の閣僚続出!なんじゃこりゃ! 投稿者:金ベエ  投稿日: 4月24日(土)
報道によると、昨晩遅く、国民年金未払いで、3閣僚が陳謝したとのこと。 

麻生総務大臣は、
「平成8年11月に経済企画庁長官に就任した際、厚生年金から国民年金への切り替えを忘れ、3年10か月にわたり、国民年金を払っていなかった。手続きを怠ったもので、大変申し訳ない」

中川経済産業大臣は、
「昭和58年の12月に、選挙に当選して厚生年金を脱退し、その後、国民年金を一度も払っていなかったことが、社会保険庁に確認したところ分かった。さかのぼって支払える、平成14年度と15年度の、保険料を支払ったが、まったく私の無知ということに尽きるので、深くおわび申し上げる」

石破防衛庁長官は、
「農林水産政務次官を務めた、平成4年12月から平成5年5月まで、防衛庁長官に就任した平成14年9月以降などの国民年金の保険料が、未納となっていた」

いったいこういう連中が天まで昇るような年金掛け金値上げと、支給激減法案を出しているのだから、まったく、じょうだんではない。

さらに、追い打ちは、この国の首相
「閣僚も気づかない、払わないことがあるんだから、どういう改善策があるか、考えていかなきゃいけない。国民だって分からない、払ってないという方も多いと思いますよ」

この論理が通るならば、無年金障害者は存在しない。
方や東京地裁判決に控訴し、閣僚には「注意」だけとは、、、、

だめだこりゃ!


●年金法案やりなおしを! 投稿者:金ベエ  投稿日: 4月29日(木)------
衆議院の委員会で与党のみで強行可決した後に、こんな発表。

総務、経済産業、防衛の3大臣に加えて
福田康夫官房長官
竹中平蔵金融・経済財政担当相
谷垣禎一財務相
茂木敏充沖縄・北方担当相が未納があったと会見。
さらには民主党党首の菅直人代表も(^^;)

官房長官に、財務相に、竹中とくれば、これでフツー内閣は総辞職。
かたや最大野党の党首は辞任。それがまずけじめでしょう。

さらには、こんな内閣が出した国民に負担増ばかり求める年金改悪法は
根本からやりなおし!!

もう、あきれはて


●譴責と戒告 投稿者:金ベエ  投稿日: 5月12日(水) -------
今日は昼過ぎから、譴責(けんせき)と戒告(かいこく)いう言葉があふれてます(^^;)

広辞苑を引くと
譴責(けんせき)「官吏に対する最も軽い懲戒処分。職務上の義務違反に対し、
将来を戒めること。法令上は戒告」

戒告(かいこく)「公務員の義務違反をいましめる処分」

これだけだと違いはよくわかならないけれど、
譴責は、始末書を提出するところに戒告との差異があり、
単に将来を戒めるだけにとどまるから、いずれも実質的な不利益はない、
とも聞きます。

しかし、3月末によく聞いた「戒告」では
卒業式の「君が代」斉唱で、数十秒の不起立を理由に、まさに「戒告」され、
再雇用の職の合格を取り消されたなどなどの憤りの連続でした。

さて、同じ「戒告」でも、ものすごい差。
この差はどこに由来するのでしょう、、

しかし、しかし、むちゃくちゃな年金法案を平気で通す未納議員の
ていたらくだけでなく、
政党責任者のそれは、まったく、イカンザキ!


●新御三家、助さん角さんも(^^;) 投稿者:金ベエ  投稿日: 5月14日(金)-----
「未納3兄弟」と追及した最大野党党首は自分の未納でついに辞任。
その野党党首を「他党や他人のことを言う前に、
自らが襟を正すことが本来なければならない」と攻めた自民党のつっかえ棒政党党首は、
幹事長や国対委員長含めてこれも未納。
これを「新未納3兄弟」といったり、「新御三家」といったり、、、

それが昨日になると、
そのつっかえ棒政党所属の厚生労働大臣の角さん、助さん役の
厚生労働副大臣(自民党)の二人も、未納が発覚!

こんな議員たちで衆議院は通しちゃっためちゃくちゃな年金法案。
これは、ミ・ノウでなくてNO!でしょ

ps
TBSの「ニュース23」のメインキャスターも「未納」。
こちらは、「誠に恥ずかしい」としばらく番組出演を見合わせるとか。

みなさん、いろいろ未納理由はあったとしても、
まったくもって、なんだこりゃ。


●わすれまいぞ 投稿者:金ベエ  投稿日: 5月17日(月)-------
主要閣僚に官房長官、野党党首に元党首ときて、
与党ささえ党3役とざっと100名をこえた年金「未納・未加入」議員。
まだ自民党は全員公表していないからどこまで増えるかわかんないけど、
週末にはでたでた小泉首相!!

公表時期も仕方も、マスコミを知り尽くしている感じで
まず訪朝!と大宣伝(これで今週からはニュースはこれ一辺倒になる)
そして、「未納」ではない、「未加入」だといい、
「まさか学生時代のことは覚えていない。問題にする方がおかしいでしょ」
とつっぱねた。

しかし、この「学生時代」の「年金未加入」を理由に、
国は年金未加入障害者に障害年金を支払ってこなかったわけで、
それが大きな社会問題になっているなかで、
コイズミ流の「自己責任」をここでも弱い立場の人たちだけに
押しつけようとするかのようだ。

ところで、与党ささえ党3役そろい踏み「未納」のなかで数少ない「完納」の
坂口厚労大臣は、
年金データ管理元の社会保険庁に
「個人情報であり、ほかへ漏れることがあってはならない」と厳しいおたっし。

いやはや襟を正すべきは国会議員で、
国民にまず知らせるべきところが、
そんな情報を漏らすな!!の恫喝となっている。
権力とはかくあるものか(^^;)

ちなみに、五月の連休中の首相の動向。
たしかに都内で映画なんかみてるんだあ、、とおもっていたら
なんのなんのそれには訳があったようで、
ホントはブッシュやブレアのように
イラクの自衛隊を電撃激励して人気取りをしたかったようだが
あの「人質事件」でおじゃんだったというはなし(^^;)

なるほど、夏の天下分け目の参議院選挙は、もうすぐなのだ。
わすれていけないことはわすれてはならない。



小沢昭一百景(全六巻)

 金ベエ

データNo:35

2004年04月20日(Tue) 01:26

 

イラクで拘束され解放された3人へのバッシングが激しくなっている。

「世間を騒がせた」「自己責任」なるものがマスコミによって増幅されている。
アメリカのファルージャ攻撃、自衛隊の派兵が拘束の原因であり、解放は政府の努力でもなんでもなく、
NPOはじめさまざまな日本人の努力のたまものであったとしても、世論調査では7割が「自己責任」を肯定しているというのだから、
誘導尋問的調査方法を割り引いたとしても日本人の半数以上はそんな思いなのだろう。

たしかに小泉政権の支持率は半数を越え、
ファシストの石原都政は300万の投票のたまものだ。
憲法を悪罵し、
戦前でさえこんな急激な「君が代」「日の丸」の強制と180名の大量処分などありえなかったというのに、
マスコミの追求の弱さはじつに情けない。

今朝の通勤電車でのこと。
かなりの満員状態でたとえ小さく折りたたんだ新聞で、その人の髪の毛をさわったのかもしれない。
突然振り向いた40前後のスーツ姿の人は、
日経新聞を片手にきつく握りしめ、
私の至近距離で「うるせーんだよ!」
(「うぜってーんだよ」と言ったのかもしれない)
私は呆然としながら、「危うきに近づくな」とその距離を50センチは遠ざけた。
彼は降りる駅まで電車の窓に顔をつけていた。

いつ頃からだろう。
じつにささいなことで、電車の中で、猛烈な憎悪の感情が爆発することが増えた。
ギスギス、イライラ、ツンツン、、生きていること、楽しいと感じますか?

そういう中でこの春のドラマ、異変が起きてます。
日曜夜TBSが『オレンジデイズ』
妻夫木聡に柴咲コウ。
どこにでもいそうな大学4年生と病気で聴覚を失ったことで心の扉を閉じた女の子のラブストーリーを軸に、卒業を1年後に控えた5人の若者の青春ドラマ。

月曜のフジの看板ドラマは、『愛し君へ』
原作・さだまさし『解夏』のTV版。
3か月後に失明することを宣告されたカメラマン(藤木直人)と研修医(菅野美穂)の愛。その眼に何を写してあげられるだろう。

水曜は日テレ『光とともに 自閉症児を抱えて』
戸部けいこの人気マンガが原作。お母さん(篠原涼子)、障害児学級担任に小林聡美。夫がTOKIOの山口達也、交流学級の先生が武田真治。高橋惠子の義母の演技は迫力だ。

木曜はテレビ朝日『電池が切れるまで』
長野のこども病院・院内学級の子供たちによる詩画集が原作。病気と闘いながらも家族をいたわり、友達を思いやり、そして自分を見つめる、、、

そして土曜は、日テレ『仔犬のワルツ』
元モーニング娘・安倍なつみがマッサージの盲目の少女役。養護施設で育ち、かなしく辛い人生(いじめ孤独差別)、人を信じることはいつかは裏切られる?
ペットショップの仔犬=ワルツの前で子どものピアノをひくことが安らぎ、でも、彼女にはすぐれた才能があって、、、

温泉やグルメが流行るのは亡国の危機ともいわれるけど、一方で、ドラマは、真剣に生きることに共感したテーマが若い人たちに受け入れられてきているということの反映なのだろうか。

さて、本の紹介。
小沢昭一百景(全六巻)随筆随談選集、晶文社
 1)泣いてくれるな ほろほろ鳥よ ー旅
 2)せまい路地裏も淡き夢の町
   ー東京・戦争・唄・食
 3)慕いつづけた ひとの名は ー師・友・本
 4)いつものように幕が開き ー落語・ラジオ・吉原
 5)笛にうかれて 逆立ちすれば
    ー大道芸・縁日・俳句
 6)なぜか今宵も ああ 更けゆく ー人生

小沢昭一はちょっとスケベで、いいかんげんで、だけどかなしくてという感じの、存在感抜群の俳優さんだけれど、私にはなつかしい夕方のラジオの「小沢昭一的こころ」のおじさんだ。

その彼にはゆずれない体験がある。敗戦だ。
2巻に「いのち」という1993年のエッセイがある。

 たった一つ、これだけは、と確信が持てたことは、
 人間の「いのち」は何にもまして尊いということ
 であります。
 
 じっさい、何が「いのち」を粗末にするといって、
 戦争ほど、人間の「いのち」を
 軽く見るものはなく、もう無残にも「いのち」は
 踏みつぶされ蹴散らかされるのです。
 
 でも、そのことに、私たちは、あの戦争に負けた
 ときに、はじめて気がついたのです。
 私たちはそれまでの無知を恥じ、もうコンリンザイ
 戦争はごめんだと思ったものです。

 「戦争放棄」の憲法は、
 アメさんから押しつけられたにせよ、
 あの時、日本人の皆が、
 ごく自然に、素直に、そうだ、それが一番いいと、
 心底、納得したことだったのです。
 
 戦争も、私たちはよく知っていますが、
 はじまってしまったらもちろんのこと、
 はじまりそうになったら、もう止められません。
 戦争のケハイが出ても、もうおそいのです。
 ケハイのでそうなケハイ、
 その辺ですぐつぶしておかないと、、
 
 戦争の反対は平和ですが、平和のための戦争、
 と称えるものもありますしね。
 いえ、おかしなことに、いつもそうなんです。
 あの戦争のときも。
 
このおじさんの感性と私のそれとが一致したことがある。6巻の「2001年 元旦」から、
 
 それにしても年末12チャンネルの
 美空ひばりの特集には、今更ながらウナッタ。
 けた違いの上手さ。

私の「2001年1月1日」21世紀最初の日のメモ(^^;)
 年末、美空ひばりの歌番組を3時間半、見入ってしま った。「悲しき口笛」「越後獅子」もよかった
 けれど、「愛燦々」「川の流れのように」には、
 涙が出てきた。「美空ひばり」なんて、けして見向き もしなかった自分が、意外だった。
 たしかに、「応援歌」「癒し」の歌が欲しいのだ。

 「混迷」している。語り合うと、まずため息がでる。
 政治にはだれもがあいそを尽かしている。
 怖いのは、政治家も官僚もマスコミも、
 国民の「絶望感」をわかってはいないことだ。

そういう「絶望感」の時代に、
ヒットラーやムッソリーニが台頭した歴史もある。
繰り返してはならない歴史がある。


■

横山秀夫『半落ち』

 金ベエ

データNo:32

2004年03月16日(Tue) 01:03

 

忙しいときほど、妙に映画がみたくなる。

アカデミー賞総なめの「ロード・オブ・ザ・リング」
はわが家の恒例で、これだけは、しっかり見れけど、

さだまさし原作の「解夏」もヒューマンぽく、
「ジョゼと虎と魚たち」の
妻夫木くんと脳性まひ者役を熱演する池脇千鶴のカップルもなかなかとの噂だ。
盲導犬の「クイール」は泣いちゃいそうだし。

しかし、指折り数えている間に、
見たい映画はいつも終わっている。

「半落ち」もそうだ。
病に苦しむアルツハイマーの妻を殺した元刑事が、
取り調べに犯行を認めながらも“完落ち”せず、
決して明かそうとしない自首するまでの“空白の2日間”
彼と関わりをもった人たちがそれぞれの立場で真相に迫っていく。
最近は親父そっくりになった寺尾聰主演、
新宿の映画街でもいい感じのおじさんが並んでいるようだ。

で、あんまりしないのだけれど
横山秀夫の37万部のベストセラー
『半落ち』(講談社)
買ってしまった。
そして、いつだったかの往復の新幹線の車中で読了。

横山は、元「上毛新聞」記者で、地方警察の事情にじつに詳しく、かつ、ジャンボ機墜落の際の地方新聞社を舞台にした男の半生とからめながら描いた『クライマーズハイ』(これもおもしろい)にながれる
ヒューマニズムはたいしたものなのである。

ミステリーのラストを言うほどやぼではないのだけれど、原作を読んでからも、ますます映画がみたいなあと
おもえる作品です。
しかし、映画、いろいろみたいぞ!!

そうそう近くにある「早稲田松竹」というリバイバル館では、来週「永遠のマリア・カラス」が上映される。

みるぞ、みるぞ、みるぞと、
年度末の大騒動のなかでも一人念じている(^^;)

■

Re:横山秀夫『半落ち』

金沢の本屋さん

E-mail

データNo:33

2004年03月17日(Wed) 19:37

 

「半落ち」映画の評判もすごいですね。
泣いてしまった、などという感想もいろいろ聞いています。

金沢の一番早く咲くと私が思っている、「忍者寺」から金沢大学の「北冥寮」へ向かう鶴来街道の「六斗の広見」にある桜が早くもほころんでいました。
金沢でも長かった冬が終わり、春になりました。
その桜の下で卒業旅行らしい二人がコンビに弁当を広げているのも面白い光景でした。


■

朝のリレー

 金ベエ

データNo:31

2004年02月28日(Sat) 00:59

 

26日の朝日新聞朝刊に、和歌山の全校生徒18人の中学校で、谷川俊太郎さんが詩の朗読の授業をしている場面があり、けっこう胸に響いて、最後の下りでは涙ぐんでしまった。

「朝のリレー」

 カムチャッカの若者が
 きりんの夢を見ているとき
 メキシコの娘は
 朝もやの中でバスを待っている

で、はじまる谷川さんの詩。
これは中学1年生の国語の教科書の
一番はじめの教材でもあるとのことだ

「いい詩だね」とわが娘に言うと、「つづきはおぼえてるよ」と

 ニューヨークの少女が
 ほほえみながら寝返りをうつとき
 ローマの少年は
 柱頭を染める朝陽にウインクする
 この地球では
 いつもどこかで朝がはじまっている

 ぼくらは朝をリレーするのだ
 ・・・・・・

なんと美しい日本語。
なんと深い人間愛なんだろ。
世界中のみんながこの「朝のリレー」の思想に立てば

 チグリス・ユーフラテス河岸の少女たちも
 パレスチナの青年も
 
一人一人がかけがえのない
朝のリレー走者にちがいない。

谷川、大江健三郎、鶴見俊輔など、
正直若い頃は共感が難しかった人たちの
晩年の味わいはなんだかちょっといいなあと
最近思っている。


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この国に生まれたことを喜べる社会を

 金ベエ

データNo:29

2004年02月09日(Mon) 23:08

 

新聞広告で知った「世界」3月号の
対談・「税」と「保険料」、いったい何が違うのか
特集「公正・公平な年金とは?」の一環だが、
二人の立命館大学の法学部教授が対談している。
税法専攻の三木義一と社会保障法・山本忠。

「公的年金は社会保障制度の一環としての制度であり、憲法25条の生存権保障の理念に立つもの」としながら、「国民の負担する税と社会保険料の総体が国民生活の保障のためにどのように使われなければならないかという国会財政のあり方を根本なところから検討していく必要がある」「年金財政は、一般会計予算以上に不透明。膨大な積立金は大問題」とコンパクトに問題点が整理されている。

この山本教授の金大生の頃のニックネームは「ヤマチュウ」(^_-)
その恩師、社会保障法の大御所・小川政亮先生は、今週、80歳をこえて2度目の、軍隊を持たない国・コスタリカを旅している。

その小川先生80余歳にもましてすごいのが、今年99歳になる秋元波留夫先生。1月末に「白寿を祝う会」に「ともに歩んだ」障害者団体の一員として参加させてもらったが、こういう先人を持って幸せだとつくずく感じたものだ。

記念出版された
秋元波留夫『精神医学遍歴の旅路』創造出版

これには「15年戦争と精神障害者」「治安維持法と伊藤千代子」「精神障害者は20世紀をどう生きたか」などの講演録が収録されているが、
なかでも、秋元先生が東大医学部を去った数年後におきた「東大精神科赤煉瓦病棟占拠事件」を、
「肝心な精神障害者をそっちのけにした独善的論争」であり、
「コップのなかの嵐」だったと痛烈に批判している。
そして、この人はすごいと思わせるのは、その批判が先生が精神障害者の社会復帰のための実践的な共同作業所運動に参加した時期と一致しているということだ。
研究と実践と、その軸足はどこに立っていなければならないのか。肝に銘じなければならない。

秋元先生の1時間半におよぶ記念講演のしめくくりの言葉です。
「20世紀を精神科医として生きて本当によかった」
「病を治す研究とともに、人としての基本的権利が守られ、差別されない社会をつくることが肝要」
「この国に生まれたことを喜こべる社会が、21世紀に実現することを確信している」

近代精神医学の祖といわれる呉秀三が1918年、座敷牢に閉じこめられた精神障害者を調査して言った
「わが国何十万の精神病者は、実にこの病をうけたるの不幸のほかに、この国に生まれたる不幸を重ぬるものといういうべし」
を秋元先生の歩みに重ねての、じつに含蓄ある、魂にひびく言葉だった。

ps
「この国に生まれたよかった」と答えた住民比率が一番高いのは、スウェーデンで75%。
ワースト3は下から順に、日本、ロシア、韓国(;_;)

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Re:この国に生まれたことを喜べる社会を

金沢の本屋さん

E-mail

データNo:30

2004年02月18日(Wed) 22:38

 

秋元波留夫先生はもう99歳ですか

私どもが慣れぬ本屋稼業の道にに入ったとき、
医療関係の本の中で秋元先生のものがお客様からよく求められていたのを思い出します。
小川政亮先生、そしてヤマチュウこと山本先生
かたや金沢大学の教授、そして金沢大学の学生として、白山書店にお力添えいただいた方たちですね。もちろん金ベエさんも
今回の「この国に生まれたことを喜べる社会を」では、懐かしい方々のお顔を思い出させていただいたという意味でも嬉しいものでした




友とのやすらぎ

 金ベエ

データNo:28

2004年01月20日(Tue) 00:09

 

土日は今年の全障研大会の開催地の長野での準備委員会に参加。その夜の交流に、長野のわたしの友人がわざわざ会いに来てくれた。10数年ぶりだ。

彼とは、学生時代、同じ教育系サークル
(「生活指導」研究会)で同じ寮友で、
なんだかんだとつまらないことをしては楽しんでいた。

翌日はサークルで出し物をするという夜。
「金色夜叉」のパロディでいこうとなったが、
バックに波の音がほしい。

目と目があった二人は、テレコを自転車のカゴに
いれて片道1時間はある金石の海岸で
本物の波の音を深夜録音したものだ(^^;)

夏のある日、金沢の街を自転車で完走しようと
おもたち、犀川に浅野川、
西廓と東廓街、長町、寺町、、
泉鏡花、室生犀星、井上靖の碑めぐりと、
ただただ、自転車をこぎ回った二人だ。

そんなつまらないことは記憶の端にけっこう
残っているもので、
卒業後長野で教員となった彼とは、
会う機会はほとんどなかったが、
居酒屋でほろよいで話しているうちに
時計は午前2時をまわっていた。

しかし、夫婦でもなく、親子でもなく、
職場の同僚でも、仕事の関係者でもない。
友だちというのは、じつに不思議な関係だなあと
おもう。

うずくような記憶を共有していて、
同じ価値観を感じることのできる友。
そういう関係は、大事にしたいものだ。




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日本政治の決算

 金ベエ

データNo:26

2004年01月03日(Sat) 01:30

 

今年の1月1日の新聞を読んだけど、
切り抜いておこうというものが
なんだかとっても少なかった。

駅売りの朝日、毎日、日経、日刊スポーツの大手に
北國、富山新聞を帰京の車中で読むのが
恒例なのだけれど、
保存しようと思ったのは、
「日本の誇り軍より京都」の加藤周一VS梅原猛の対談(朝日)

加藤さんが指摘する
「アメリカ追随という今のイラク戦争への
 日本政府の態度、考え方は、
 戦後の延長線上にあり、連続している」
は彼の一貫した歴史の視点。

梅原さんの言う
「日本で一番いいのは、平安時代の300年間、
 戦争をしなかった」
「憲法はアメリカの押しつけと言われるんですけど、
 日本の長い平和主義の伝統に乗ってるんですわ。
 しかも、21世紀の人類の理想をどこかで示して
 いるんです」にこたえて、
加藤さん曰く
「その理想にむかって努力するか、
 うまくごまかして別の方向に行こうとするかが
 一番問題だと思う」
「戦争を避けるのは非常に大事な理想なんだな」


さて、北陸での年末の帰省中にもっていったのは
早野透『日本政治の決算』講談社現代新書。

筆者は朝日新聞のコラムニスト(火曜日担当)
田中角栄担当の政治記者がスタートで、
「角栄の王国」の崩壊を追ってきた。
家庭では引きこもりの息子に共感しつつも悩む父親であるらしい。

この本は、93年12月、田中角栄が死んでからの10年を、「連立」をキーワードとして、角栄の弟子たちの闘争史をクローズアップしながら、一気に読ませる。
そして、これをヒントにこの10年の日本政治史を
俯瞰するとき、
なんともいえない日本の激動の歴史に身震いを覚える。

ただ、筆者に望むべきものではないが、
同時代の世界史、EUやアジア、アフリカ、
そしてイスラムの現代史とあわせて、
この10年をしっかりと考えてみたいものだ。

本書からおもなものを抜き出してみる
・竹下派親分・金丸信の跡目相続争いから、
 小沢と羽田孜が自民党を去って新党ブーム、
 自民は過半数を割って野党に。
・そして生まれる細川・小沢内閣(7党1会派)。
・8頭だての馬車は「自衛隊合憲」
 「日米安保条約容認」「原発継承」で合意
・小選挙区制を実施
・小沢と武村正義(新党さきがけ)の対立から
 自民・社会・さきがけの
 「自社さ」政権(村山富一首相)へ
・「社会党の理想は悲しいセピア色」
 非武装も中立も去る。
・95年1月 阪神大震災、3月オウム・サリン事件
・95年7月 小沢新進党参議院で躍進
(公明党・創価学会票の下支え)
・96年1月 村山辞任→橋本内閣(自社さ)
 菅直人厚生大臣。薬害エイズ。そして民主党結成
・97年 北海道拓殖銀行破綻
・消費税5%に。98年自民参議院選惨敗
 →小渕、梶山、小泉立候補→小渕総裁
・小渕内閣(野中広務官房長官)
 小沢自由党・公明党と連立
・破綻による長銀(3.5兆円)、
 日債銀(3.2兆円)へ公的資金注入
・「地域振興券」(7000億円)をばらまく
・98年度国債発行12.3兆円、99年度31兆円
・99年 日米防衛ガイドライン、国旗国歌法成立。
 東京都知事に石原慎太郎当選
・小渕いわく「大変なことをしたと思っている。
 おれは死刑になってもおかしくない」
・2000年4月 小渕首相脳梗塞で入院→森喜朗内閣発足
・2001年4月 森内閣退陣、
 小泉、橋本、亀井、麻生立候補→小泉内閣
・9・11と田中真紀子、鈴木宗男、辻元清美、、
・小泉と青木幹雄の握手、小沢と菅の民由合併
・「戦後政治」のピリオド

■

Re:日本政治の決算

金沢の本屋さん

E-mail

データNo:27

2004年01月16日(Fri) 23:01

 

昨年の暮れには、こちらまで来ていただきありがとうございました。
楽しい会となり、出席したNさんなども大変喜んでいました。

早速ですが、この「日本政治の決算」をこちらの[サイト
ブックサポート白山書店]のお便りのページに使わせていただきます。
当方のメルマガ、発行が少し遅れましたが1月15日号が出来上がりまもなく発行の予定です。
そのメルマガの記事の中で貴サイトの写真館の「雪の金沢」を紹介しました。
これからもよろしくお願いいたします。


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いのちの教科書

 金ベエ

データNo:21

2003年11月11日(Tue) 00:55

 

財界が脚本を書き、マスコミが総演出した絵に描いたような選挙結果。夢であって欲しかった。

中国国営通信の新華社は
「選挙民が小泉政権の特にイラクへの自衛隊派遣に強い憂慮を表明」と分析し、
「日本が2大保守政党の対決する時代に入った」と位置づけたそうだ。
       ・・ 
なるほど、2大保守政党の時代ね、、、

「都立大学「改革」茂木総長に聞く」のインタビューが掲載されていたので、じつに久しぶりに手にした雑誌「世界」12月号(岩波書店)。
道理のかけらもない石原都政の下で
第二の東京教育大のように強引に解体がすすめられようとしている東京都立大学の苦悩。
茂木俊彦総長(全国障害者問題研究会の前委員長です)の求める「自由闊達な話し合い」。
異例の「総長声明」も全文が掲載されています。

この「世界」。特集は「誰のために「戦場」へ? イラク派兵を問う」
早大の樋口陽一は、
「今回の衆議院選挙では争点とさせないために政権側が腐心した段取りが11月10日以降始まるとすれば、それを見据えて」、来年夏の参議院選挙に臨もうという。
そして、
「政策の問題だけでなく、それ以前に倫理の問題として、日本社会をつくっている、いま生きている日本人が何をして何をしなかったのか、ということが問われることになるのです」と語ります。
 
さて、総選挙の投票箱が閉まった夜8時から、
教育番組の国際コンクール日本賞グランプリを受賞した
「こども・輝けいのち 涙と笑いのハッピークラス」が再々放送されました。
金沢市の小学校4年生のクラスの1年間のドキュメントです。

先月紹介した
 NHKスペシャル こども 輝けいのち
 『4年1組 命の授業  金森学級の35人』 日本放送協会
は、この番組ディレクターが綴ったもので、
より番組を深く知ることができるものだとすれば、
今日読み終えた
金森俊朗『いのちの教科書』(角川書店)2003年10月31日は、
ドキュメントの中核をなす子どもたち(保護者も)と
教師とでつくる「学級」という人間尊重の場。
一人一人がつながることに喜びを感じながら
それぞれ個性的に成長していく場づくりの「教科書」です。

子どもたちがなによりも求めている
学ぶことの喜び、友と学びあう楽しさ=生きる希望
をはぐくむ場に学校をしようよ!
という金森先生の魂の叫びがこころに響きます。

前書が番組を思い出させながら泣かせてくれるのに対して、後書は、テレビ画面には映らなかった教育実践の奥深さと、テレビでは流れなかった「いのちの授業」「親子で共に学ぼう」など、金森実践のじつに奥深い教育思想と教育方法がせまってきます。

テレビ番組+番組秘話+金森実践バイブルと
3身一体で、感動と学びが爆発です。

最後に、やっぱり泣けてしまった「あとがき」の一節。
翼くんのお父さんが亡くなったとき、彼を励まそうと手紙を書く仲間たち。
三歳のとき父を亡くした光芙由(みふゆ)は「ゆっくりでいいからがんばって」。
詩織は、
「ここでずっと立ち止まっていたら、先には進むことができないから、今このときにやらねばいけないことは、たくさんあるから。
 少しずつでいいので、先へ、金森学級と歩んでいこう!」

そう、仲間がいれば、人と人とがつながっていれば
勇気をもって、希望をもって、少しずつでも、前へいける!!

2003年11月10日

■

Re:いのちの教科書

金沢の本屋さん

データNo:24

2003年11月19日(Wed) 09:55

 

私どものサイトへの書き込みなど・・・いつもありがとうございます。
この文章を「ブックサポート白山書店・・・お便りのページ」http://web3.incl.ne.jp/tkunio/sub9htm.htmに転載させていただきます。

こちらでは大型書店に平ずみで置いています「いのちの教科書」

難しいものですね、本屋というものは・・・
あまり評判が良すぎると便利なところにある大型店で買える状態になってしまって
なかなか白山書店まで足を運んだり、注文したりということにならないようで、
当店の普及数ということでは期待したほどにはなっていませんが・・・
でも、よい本が評判になり、たくさんの人がその本を開いているということはうれしいことです。
それも、白山書店開店のときからお世話になり、
お付き合いが続いている金森先生の教育実践が広く世に認められ、
今の時代だからこそ必要と思われる本が広がっていくということは

選挙は終わりましたね、選挙前からの世の流れの中で予想していたとはいえ、残念の一言です。
今回の選挙は、小選挙区制という我々に不利な土俵の中で、
財界、マスコミ、そしてアメリカまでもが乗り出してきての大一番でした。
これだけの仕掛けの中で戦い抜いて勝利するためには、
私たちの力量がまだまだ小さいということですね。

選挙結果は、国民の意思と国政の矛盾がさらに深まってくるということですから一時的に、
自・公政権や民主党に期待した方々も遅かれ早かれそのことに気づくということになると思っています。
また、日々の努力を積み重ねるような活動を続けていくことが国民の目を開くということになると思っています。
世界で第二位という経済力を持つ国の舵取りを
国民が握るのか、現在支配している側が握りつづけるのかという戦いですから、
まだまだ長い戦いが続きますよね・・・

■

Re:いのちの教科書

金ベエ

データNo:25

2003年11月19日(Wed) 09:56

 

金沢の本屋さん
こちらこそ、いつもどうもです。

しかし、まじめな本屋、まじめな出版社がうかばれない文化状況って、国家の問題として深刻にやばいよなあ(^^;)と感じています。

やばさといえば、今回の選挙結果で、共産党がどうの、社民党がどうのというレベルを超えて、改憲議席が8割をこえてしまったという驚愕する議会の状況ですね。それが「小選挙区制」だということもありますが、市民一人一人が本気で考えないと、地球の歴史のなかでこの国はますます孤立し、また再びの道へとすすみかねないですね。

今晩の朝日新聞の夕刊・加藤周一「夕陽妄語」に、ローマ法王パウロ2世の「戦争は運命ではなく、人類の敗北である」の言葉から、「人権と平和の問題における法王の言動の一貫性についてだけ触れておきたい。それは原則ー「汝殺すなかれ」と人間の尊厳ーに導かれ、いかなる場合にもその道から逸脱しなかったこと、またその原則を個別の状況の判断に断固として適用する勇気をもち続けてきたことである」と強調してます。

こころ揺さぶられました。


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4年1組 命の授業

 金ベエ

データNo:19

2003年10月17日(Fri) 23:23

 

本格的な秋の訪れともにか、涙腺がかなり弱くなった。

TBSが放送したドラマ「さとうきび畑の唄」。
これはもう涙、涙。じつに感動した今年一番のドラマだった。
番組のホームページには若い層からの空前の書き込みが続いた。
沖縄で死んだ人は4人に1人。
しかし、そのほとんどは日本軍による蛮行と愚考によるものだったが、その愚かな帝国軍の思想はいまもイラクへと続いている。

横山秀夫『クライマーズ・ハイ』
も感動的だ。めずらしく一晩で読み切った。
85年の御巣鷹山の日航機事故。
運命を翻弄された群馬の地方紙記者たちの生き方をベースにして、中年男の人生を綴る。
朔太郎ではないが「上州」と聞くと、
ふるさとの感情がゆすられる。

そして、
 NHKスペシャル こども 輝けいのち
 『4年1組 命の授業  金森学級の35人』
 日本放送協会

テレビは深夜の再放送の4分の3を大津のビジネスホテルでみて、
涙がとまらなくて、とまらなくて、本当に子どもたちに感動したドキュメントだった。

この本は、1年間の長期取材にもとづいて番組を構成したディレクターが書いた取材記録。テレビの映像がはっきりと浮かんできて、それが活字とミックスされ、
読んでいる電車の中でも、バスの中でも、涙が流れた。
流れて流れて、泣いているのをまわりの人に隠すのに、本当に苦労させられたものだ。

なんといっても子どもたちがいい。
父親を亡くした友だちをおもいやり、
天国のお父さんたちへと、校庭に大きな文字で手紙を書こうとする彼らと彼女たち。
もちろんそれを指導する金森先生は抜群の教師だ。

しかし、なによりも感動させられるのは、
子どもたちと教師とでつくる「学級」という人間尊重の場だ。
この「学級」で子どもたちはそれぞれ個性的に人間として大きく成長していく。

こういう教育実践におれはずっとあこがれていたんだなあ、と妙に感激してしまっている。

ところで、わが「業界」では、「9歳の壁」といわれることがある。
聴覚障害児への教育の中でうまれた言葉なのだけれど、
この時期具象的な言葉は相当理解できても抽象的な言語がなかなか理解しにくい
というような傾向をさして使われた。

最近では、9〜10歳の頃に発達の質的転換期があると実践や研究がすすめられている。

「4年1組」は、大人への階段を、精一杯、子どもらしく、友情を基礎にしながら登っていく。一人一人が大切な命。今しかない確かな時間。

■

Re:4年1組 命の授業

金沢の本屋さん

E-mail

データNo:20

2003年10月21日(Tue) 18:54

 

秋も深まってきました。
この10月は全国的に国の方向を左右しそうな選挙が実施されますね
マスコミはまたぞろ「政権交代論」「二大政党論」など、
政策抜き報道で国民の目を意識的に平和の問題、くらしの問題、消費税増税の問題、福祉の問題・・等々から逸らせているようにしか思えません。
私に出来ることは、日々自分の信じる政党の政策ビラを配布し、ハンドマイクを握っての訴え、そして人々に消費税増税しなくても財政や福祉は立て直せること、アメリカ追随の姿勢を改めて平和のために尽くすことの出来る国への道が可能であることを訴えることだと思っています。

障害を持つ人たちが厄介者としてしかみられなかった時代に戻ることのないように・・・

アッ本題です
この文章をブックサポート白山書店お便りコーナーhttp://web3.incl.ne.jp/tkunio/sub9htm.htmに拝借します。


■

TBS「さとうきび畑の唄」

 金ベエ

データNo:18

2003年09月29日(Mon) 00:11

 

こんなのを投書しちゃいました(^^;)
いやあ、感動!
よくぞオンエアーしたTBS!

タイトル: 娘といっしょに泣きました
メッセージ: 中学2年生の娘といっしょにみました。
正直いうと、そんなに期待していなかったのですが、
感動の連続でした。
二人して、それぞれ涙ぼろぼろでした。

でも、ほんとに沖縄ではこんなに人が殺されたの?
戦争は怖いよ
と、久しぶりにまじめな親子の会話をしました。

演出はじめ、スタッフのみなさんにこころから感謝します。そして、TBSにも(^^)



寝むい

 チャチャ

データNo:16

2003年09月23日(Tue) 23:25

 

パパ、分かった???  チャチャだよ!!!

ビックリ、してないだろうね。へへへ〜〜〜〜

寝むいです。

■

Re:寝むい

金ベエ

データNo:17

2003年09月23日(Tue) 23:23

 

どうも、みなさん、身内ネタで恐縮です(^^;)

まあ、子どものインターネット使いの進歩は
おどろくべきものがあります。
いつのまに、こんな書き込みをするようになったんですね。

中学生は、しっかり「メディア・リテラシー」
を身につけさせないといけないですね。
ちなみにわが家では、
まだ完全にフリーの状態での接続は許可していません。

ま、それでも、親バカでうれしいですけれど(^_^)

しかし、はよ寝なさい!!



■

鶴見和子・上田敏『患者学のすすめ』

 金ベエ

データNo:12

2003年09月19日(Fri) 00:24

 

「Drコトー」も「ウォーターボーイズ」も終わったしまったらみるべきテレビドラマがなくなった。
「こころ」も「武蔵」もつまらない。ニュースはノンフィクションがフィクションを上回っておどろおどろしいし、総裁選などはつまらん典型だ。じつにつまらん!!
ひょっとするとこの国のマスコミは、おぞましき憲法「改正」にかかわるような総選挙を前に、国民をわざとTVから離そうとしているのかもしれない。(なわけないか)

ところが本の世界も、、、(^^;)
そんななかで、ちょっと専門ぽいけれど、しかしそれ以上に、とても刺激的、スリリングな本と出会った。
鶴見和子・上田敏
『患者学のすすめ ”内発的”リハビリテーション』
 藤原書店 

鶴見のばばさまは国際的社会学者。東京市長・後藤新平の孫、俊輔は弟。病に倒れ障害をもつ身となるもそこから「回生」する。
その担当医が、リハビリテーションは障害(というマイナス)を減らすことばかりを目指すのではなく、むしろ開発可能な機能や能力(というプラス)を引き出し、増大させることに力点をおく「プラスの医学」であると日本のリハビリテーションを革新する第一人者・上田敏。

この二人の対談を軸に、じつに知的に、社会学とリハビリテーション医学が共鳴する。

いくつかメモを紹介しますね。
一つ一つがとても深い思想と実践にうらづけられていて、読んでいて背筋が伸びましたね。

・「人間らしく生きる権利の回復(全人間的復権)」というリハビリテーションの初心
・最高のQOLは以前の生活への復帰よりもむしろ「新しい人生の創造」によってよりよく実現できるという考え方、そのうち何を選んで目標とするのかが大事。目標とは新しく創っていく人生の具体像であり、人生とは毎日の生活(を支えているさまざまな「活動」)から成り立っている。
・障害を構造的にとらえる。大改訂した「国際生活機能分類(ICF)」
@障害というマイナス面だけでなく生活機能というプラス面を重視
A活動に「している活動」だけでなく「できる活動」の2面がある
B環境、個人因子の影響を重視
・「命」(医者)、「財産、権利」(弁護士)、「魂」(宗教家)を救う=リハビリテーション
・自分のクライアントの最良の利益を守る
・大切な自己決定権(内発性)。そしてそれは自己決定能力に裏付けられる。日本人はそれが弱い。
・自分の「生活」と「人生」については自分が一番よく知っている事実の自覚と、それを主張すること。だれかが考えてくれるという「幻想」をもたない。
・上手に質問し主張する
・喜びをうまく表現する。怒りや不満もうまく表現する。
・自分の生活・人生への病気の影響については自分に責任があるという自覚、質問や主張して、自己決定権を発揮すること。
・普遍性のなかの多様性
・普遍性を高めるための個別性、多様性
・一つの山に登ることをめざして、その山に登れば、次々に、より高い山をめざして進める

■

Re:鶴見和子・上田敏『患者学のすすめ』

金沢の本屋さん

E-mail

データNo:15

2003年09月23日(Tue) 16:18

 

ブックサポート白山書店http://web3.incl.ne.jp/tkunio/
この文章を掲載させていただきました。

こんごともよろしくお願いします。


■

「人生よありがとう」

 金ベエ

データNo:14

2003年09月22日(Mon) 00:52

 

泣けた。涙があふれた。
9月21日のNHK衛星第二「世紀を刻んだ歌」。
スペイン語圏で愛唱されている「人生よありがとう」。
チリのビオレータ・パラの歌。

この哀愁をこめたラブソングは、
史上はじめて選挙による社会主義政権を誕生させたチリの賛歌となった。

しかし、1973年9月11日、アジェンデ政権は軍事クーデターによって転覆され、たくさんの人たちが惨殺、弾圧、追放された。25万人が亡命するといった時代の中で、歌うことさえ禁じられた。
それでも、歌は近隣諸国からヨーロッパに広められ、歌い継がれていく。

テレビは、メキシコの19歳の歌手が、歌い継いだ人々を訪ね歩き、この歌の流転をたどるストーリーだ。

映画「サンチャゴに雨が降る」など、チリ軍事政権については憤りを感じていたが、その歴史は、私が高校生だった頃からはじまり、娘が生まれる頃までの1988年まで続いていたという、まさに同時代史だということをいまごろ気づかされた。

その後チリは軍事政権を国民投票で拒否し、90年に民政移行している。クーデターの日に殺されたアジェンデ大統領。その娘のイザベルさんは今、下院議長をつとめているという。

すごい民衆の国だ。


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はじめまして★

 けーこっこ@障害児学童保育

データNo:10

2003年09月05日(Fri) 05:05

 

はじめまして★埼玉県の障害児学童保育指導員です(^−^)

この度、我が学童保育室のHPをリニューアルオープンしたので
興味のある方は遊びに来てください。
まだまだ発展途上の障害児学童保育室ですが、少しずつでも
その存在を広めていけたらと思っています。

今後ともよろしくお願いいたします。
http://www5c.biglobe.ne.jp/~kokko/index.htm

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Re:はじめまして★

金ベエ

データNo:11

2003年09月09日(Tue) 01:15

 

どうも情報ありがとうございます。

埼玉はわたしも10数年前、まだ革新とよばれていた知事の時代に住んでいました。

埼玉の学童というと、大宮の事務局に常駐するムーミンパパとはそのカミサンさまはじめ長い腐れ縁の友人です。

川越の学童の事務局長をずーーとしていた青りんごさんも長い「尾瀬ともだち」です(^_^)b


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学生寮のなかでは(変わらないままで)

 金沢の本屋さん

E-mailURL

データNo:7

2003年08月13日(Wed) 21:02

 

>学生寮とかオルグとか、ほとんど死語になりつつありますよね。人間は時とともに変わって当然と言い訳しつつ、変わらないことのすばらしさもたまには感じたいものです。

そうでもないようですよ、昨年の金大北瞑寮の「寮祭」を撮影させてもらいましたが・・・
「オルグ」はともかく、その汚さ、ばかばかしさ、そんななかで青春している学生たちを見ていると、ある面ではほとんど変わっていないような気がしました。
少なくとも外見では・・・・・

「ギャラリー橘」[常設展示室]http://web3.incl.ne.jp/tkunio/sab18.htm「若者たち」展示コーナーの最後にそのときの写真を、三枚入れておきます。
写真は、家族や親しい人にもを特定できにくいものを選んだのでチョット迫力不足ですが・・・

貴方たちの後輩は今年も夏休み明けから、竹薮から何本かの孟宗竹を切り出してくることを皮切りに、寮祭の準備に入るのでしょうね。

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Re:学生寮のなかでは(変わらないままで)

金ベエ

データNo:9

2003年08月17日(Sun) 17:33

 

どうもどうも金沢の本屋さん。

わけあって、この1週間、ネットとは無縁の生活でした。
倶利伽羅峠の先は、また越えられませんでしたが、
今年の暮れも、集中講義で峠越えをすることになるので
その節には、また、たのしいひとときを(^_-)

学生寮のばかばかしさは、
すくなくても、他人と近隣に危害をあたえないかぎり
なにをしても許されるという時空間のありがたさだと
おもいます。

わたしは、1週間、まったく人と会わずに、
なにもしゃべらず、
半村良だけを読み続けていた、
あまり人にはいえない、寮体験もあります。

あんな1週間って、もう体験できないですね(^^;)


よみがえる記憶

 金ベエ

データNo:4

2003年08月09日(Sat) 01:02

 

全障研大会の準備で7月21日から大会終了の8月3日まで滋賀にいた。大会の中日の夜の打ち合わせ会議が終わったとき、「おまえ。金ベエ かあ?!」と突然声をかけられた。

ボランティアとして案内の掲示板など、それはそれは見事な筆で書いてくれていた浅黒い人だった。でも、「金ベエ かあ?!」の声で、瞬間、わたしも4半世紀前の記憶が甦った。

彼・KKさんにしてみると、25年ぶりのわたしは、昔の姿とは一致せず、夜の会議でわたしの発言を聞いて、傍らの人に「あいつ、名前はなんていうの?」と確かめた。声って、変わらないものなんですね。体型は変わっても(^^;)

学生寮の大先輩で、生協運動の中心だったKKさんは、いまは関西の生協未組織の大学などをオルグしてまわっているのだそうだ。全障研の大会ボランティアには、大学生協連のよびかけて参加してくれた。
でも、嬉しかったな。本当に嬉しかった。なんといえばいいのだろう。同じような気構えで25年変わらない人がいる。この時代にあって、変わらないことのなんといとおしく、人を勇気づけることか。

そういえば、『韓国からの通信』 (岩波新書)の筆者「T・K生」は当時日本に滞在していた韓国の宗教哲学者だったことを喫茶店にあった新聞で知った。
金沢大出身の当時の「世界」編集長は、韓国のキリスト教信者らの協力で収集した資料に基づいてまとめた「T・K生」さんの原稿を、自ら書き写したりして筆跡さえ残さなかったという。社会に対するものごころがつきはじめたときに読んだ新書の記憶が、これも30年ぶりくらいで甦ったものだ。

本からだいぶ離れて暮らしたひと月となった。
でも、3日本屋にいかないと、なんだか落ち着かない。苦しくなってくる。わたしの場合、音楽は聴けなくなっても生きていけそうだが(とても哀しいけれど)、本屋がないと、ダメだな、きっと。

そんな中で読んだのは、
山田貴敏『Dr.コトー診療所』(1〜10巻)小学館
TV番組化され、吉岡君の熱演で、原作を読もうとおもったら、これがドラマ以上の出来(^_^)

ただ、物語の舞台となっている「古志木島」は原作では鹿児島の離島・甑島がモデル。ところがTVは沖縄に設定した。その違いは、TVでは、2度にわたり原作にはない自衛隊が緊急出動する。このご時世、フジ・サンケイグループのなせる技か、それとも「沖縄」の戦後のリアリズムなのか、少し気になるところだ。

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Re:よみがえる記憶

金沢の本屋さん

E-mail

データNo:5

2003年08月10日(Sun) 06:08

 

「全障研大会」ごくろうさまでした
忙しい中で私どものサイトへの書き込みまでありがとうございました。

8月の「お便りのページ」http://web3.incl.ne.jp/tkunio/sub9htm.htm
この文章をいただきます。

『Dr.コトー診療所』
原作は「山田貴敏」でしたか。ドラマは第1回は見たのですが・・・(第二回目以後はチャンネル争いに敗れて「高原へいらっしゃい」で八つが岳の風景を楽しんでいますが)
「山田貴敏」はやはり健在なんですね・・・
彼の初期の作品「風のマリオ」「マッシュ」などに心躍らせたのですがその後の作品がチョッと路線転換のような感じで読んでいなかったのです・・・

それにしても、ほとんどの「漫画」はすぐに出版社で品切れのままになって数年してから読みたいと思ってもほとんどの作品が読めなくなってしまいますね。出版社にとってはまるで消耗品のような扱いの作品が多くて残念です。
せめて絵本・児童書のように良い作品が何年も何十年も増刷されて本屋さんの店頭に在るようになってほしいのですが・・・

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Re:よみがえる記憶

PC-Mike

データNo:6

2003年08月12日(Tue) 12:15

 

学生寮とかオルグとか、ほとんど死語になりつつありますよね。人間は時とともに変わって当然と言い訳しつつ、変わらないことのすばらしさもたまには感じたいものです。
私の唯一変わらないことといえば「愛想がないこと」とか「もてないこと」くらい?
(徒然なるままに夏休みのひととき)

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Re:よみがえる記憶2

金ベエ

データNo:8

2003年08月17日(Sun) 17:26

 

>私の唯一変わらないことといえば「愛想がないこと」とか「もてないこと」くらい?
(徒然なるままに夏休みのひととき)

おお。光栄にもPC-Mikeさんの書き込み(^_^)
わたしが変わったのは、、、猛烈な体重増。
25年前は、確実にいまより25キロは軽かった(^^;)

9月上旬の「健康診断」に向け、
お盆休みあけの明日から、気持ち減量作戦実施予定(^_-)



内橋克人『もうひとつの日本は可能だ』

 金ベエ

データNo:2

2003年06月30日(Mon) 17:46

 

内橋克人『もうひとつの日本は可能だ』
光文社 2003.5.25

この季節は盆と正月と月末がいっしょに来たようにちょっとめちゃくちゃなんです。
全障研大会は今年は滋賀で8月1日から3日間。
例年わたしは10日ほど前から現地入りするのだけれど、めちゃ忙しいのはその前なんだよね(^^;)

政治も経済もむちゃくちゃだ。
「もっと構造改革を」
「もっと規制緩和を!」
の大合唱のなかで
「強いものには弱く、弱いものには強い」
日本人の邪悪さが、いたるところで吹き出している。

福祉だ教育の大転換期だなどと耳障りのいい提言があっても、内実は弱いものから切り捨てているだけの政治力学が貫かれている。
みんなは、堅い甲羅に首を引っ込めている亀のように、
この嵐の行く末を少しでもましなようになるようにと念じている。

でも、そんなこんなのうちに、
主もだった企業の生産拠点は、日本列島からアジア、中国に移転した。
地方都市の商店街は「シャッター通り」が広がっている。大銀行には信じがたい税金を投入する国の借金総額は数年でまたまた膨張し、もうどうにもこうにもならない感じだ。

それでも、この国のエリートたちは、
この社会の歪みを、あたかも国と国民にとっての「宿命」であるかのように、平然と見下ろし、
グローバリズムなどと言いながらアメリカにただただ追随するのみだ。

さて、この老齢の反骨のジャーナリストを筋金に入りにしたのは、神戸大空襲の戦争体験と8年前の阪神大震災とその「復興」施策への怒りだろう。

曰く
「社会に生きる人びとの間に分断と対決をあおり、
 競争一本やりが社会を活性化させる道だ、
 などと唱える。
 その逆に、人びとの連帯、参加、そして共生こそが
 何よりも社会を支える人間精神の基本だ」

「少なくとも食糧、エネルギー、人間関係
(広い意味でのケア)に関して、
 地域内に自給自足圏を形成していくことが、
 真の国民的自立を果たす道であり、
 それがまた生き続ける地球、持続する世界へと
 軌道修正するための正道であり近道である」

人間復興の社会のモデルにはデンマークのエネルギー施策を上げている。
「働くよろこび、作るよろこび」を分かち合いながら、
すすむ日本のちいさなとりくみも紹介している。

テレビの「プロジェクトX」が人気だが。
その原作ともいっていい彼の『匠の時代』
(講談社文庫から新版)
は、スポットをあてられなかった技術者に、
まさに汗かく人たちに敬意を表しながら、
徹底した聞き取りで、日本人のアイデンティティを綴っていた。
 ・セイコー・クオーツの世界
 ・電卓戦争の軌跡ーシャープとカシオ
 ・ワープロ誕生の日
 ・ホンダの発想

わくわくするような思いを感じさせるのは、
そこに困難にぶつかっていく人間の顔が見えるからだろう。

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Re:内橋克人『もうひとつの日本は可能だ』

金沢の本屋さん

E-mail

データNo:3

2003年07月05日(Sat) 09:59

 

全障研大会を控えて、本読みの感想まで・・・
ごくろうさまです。

いよいよ、自衛隊の武器使用を公然と認めた
憲法違反の海外派兵の法案が国会をとおりそうです。

「いったいこの国はどうなってしまったのか?」という本も最近出ましたが・・・・

この国の、世論を無視した政治の動向と無視された国民の思いを反映できないマスコミの状況を見るとき
まさに「いったいこの国はどうなってしまったのか?」といいたくなります。

さて
7月の東京便りにこの文章を頂きました。

多忙で熱いこの季節を元気に乗り切ってください。

 

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