第1部 乳幼児期の発達を保障するために ( )内は4.26現在の共同研究者
1 障害の早期発見と対応
母子保健・地域保健制度の動向、乳幼児健診の内容と方法、障害や問題への早期対応、
親子教室などのとりくみ (近藤直子)
2 障害乳幼児のための制度づくりと運動
障害の発見から就学までの場・制度の整備、各種通園事業・通園施設の役割と条件整備
(阿部哲美・中村清隆)
3 保育所における保育・療育
発達の見方、クラス編成・集団編成、あそび、就学までにつけたい力、保育条件整備、
父母との連携など (松原巨子・藤上真由美)
4 障害種別での保育・療育
1>発達のおくれ
軽い発達のおくれのある子、「ちえおくれ」やダウン症の子どもの保育、集団編成、
あそびなど (白石恵理子)
2>自閉症・自閉的傾向
自閉的傾向をもつ子どもの保育、「問題行動」とらえ方、コミュニケーション、集団
指導と個別指導など
(白石正久)
3>学習障害や多動な子どもたち
多動な子どもの理解、クラスと集団、あそび、個別の指導、育児相談など。
(高城寛志・別府悦子)
4>肢体不自由
訓練のあり方、生活づくり・日課、あそび、専門施設と保育園、家族への援助 (坂野幸江)
5>重度・重複障害
保育・訓練の内容、摂食指導、職種間の連携、医療的ケアの問題
(高林百合恵)
第2部 学齢期の発達を保障するために
1 適正就学、学校・学級づくり
就学相談・就学指導のあり方、学校・学級の機能の改善と適正規模・配置、通級学級、
通学保障、教職員配置など
(越野和之)
2 障害の重い子の教育
1>寝たきりで笑顔の獲得などを課題とする障害児
6ヵ月頃までの発達課題ともつ子どもの教育、生活リズムの確立、健康、食事など
(村松大治)
2>人やものに向かう力の獲得などを課題とする障害児
10ヵ月頃までの発達課題をもつ子どもの教育、要求表現、喃語、模倣、指さしなど
コミュニケーションの手段、教材の工夫、授業展開など
(荒木穂積)
3>話しことばの獲得などを課題とする障害児
1歳半頃の発達課題をもつ子どもの教育、話しことばやサイン言語の獲得、集団編
成、教材の工夫、授業展開など
(土岐邦彦)
3 障害種別での教育
1>自閉症・自閉的傾向
青年期までを見通したとりくみ、「問題行動」のとらえ方と対応、ことばや要求を育
てる実践など (高橋 宏、西田 清)
2>肢体不自由
子どもの見方とつけたい力、障害の重度化と実践、医療的ケア、肢体不自由学級のあ
り方、進路指導、教育条 件整備 (深沢美佐子)
3>病弱・虚弱
生きる力を育てる、院内学級の実践、幼児期から後期中等教育までのあり方、ターミ
ナルケア、医療との連携など (高山雅夫)
4>聴覚障害
言語獲得とメディアの問題、適正就学、通級による指導、9・10歳の発達の節と教
育、後期中等教育と進路指導など (藤井克美)
5>視覚障害
発達・障害・生活実態からの子ども把握と教育実践、早期発見・就学前教育・就学指
導、後期中等教育と進路指導、盲学校・視覚障害学級の役割など
(渡辺 譲)
6>知的障害
教育課程・授業づくり、教材の工夫、教職員間の連携、学部や学校全体の運営。養護
学校と障害児学級の分散会。 (清水貞夫)
7>学習障害など多動な子どもたち
子どもの実態と障害、教育実践、適正就学、早期発見から教育、進路までの条件整
備 (田中良三)
4 教科指導
1>国語
国語教育の内容と方法、文字・文章の読み書き、読み聞かせ・劇などの実践の交流
(大高一夫)
2>算数・数学
数量・図形・空間認識の発達と系統的指導、教材・教具の工夫、学習集団など
(杉山敏夫)
3>理科・社会・生活・合科
子どもの発達と教科の系統性、自然認識・社会認識の発達、教材・教具の工夫、
学習集団など (青木道忠)
4>音楽
障害の重い子と音楽表現、発達段階にそくしたうた・リズム、観賞、教材・創作曲の交流
(佐藤知子)
5>からだづくりと体育
発達課題と教育課程、運動文化、さまざまな競技とその工夫、技術、実技
(大宮ともこ・加藤 徹)
6>図工・美術・
発達と造形・表現活動、教材の工夫、学級・学校での表現
(板井 理)
5 通常学級での障害児の教育
集団づくり、授業の進め方、援助のあり方や、学校の体制、障害児学級や通級指導
の関係、就学指導など (高橋 智)
6 生活・自治・労働
基本的生活習慣の獲得、生活・遊び、自治活動・集団づくり、労働教育、
作業学習の検討など
(荒川 智・大久保哲夫・
7 自立活動
「養護・訓練」と教育課程、具体的な方法・技術、知的な障害の「養護・訓練」、教職
員の研修など
(大竹信男)
8 寄宿舎教育
寄宿舎の役割、生活づくり、生きる力を育てる実践、職員体制、統廃合問題など
(玉村公二彦)
9 訪問教育
教育内容・教育課程づくり、教材・教具の工夫、スクーリング、教育条件の整備、施設
・病院との連携、高等部での訪問教育、進路など
(加藤忠雄)
10 共同教育、統合教育、交流
交流から共同教育への発展の課題、科学的障害観・障害者問題観を育てる課題、教職員
・健常児の障害・障害児理解など
(藤森善正)
11 性教育
発達と要求にねざした教育内容、性文化・道徳の問題、子どもの性行動をどうとらえる
か、人権と性教育など
(永野佑子)
12 放課後保障と地域での生活
放課後や長期休暇中の生活実態、学童保育所への入所、障害児学童クラブの活動、
実践交流、サマースクール (永野幸雄・村岡真治)
13 後期中等教育
青年期の発達課題と教育内容、教育課程、労働教育。希望者全入運動、高等養護学校
のあり方、障害児学級設置など
(森下芳郎・渡部昭男)
14 卒業後の進路
進路指導の内容と卒業後の実態、職業教育と進路指導、自立をめざす教育、アフターケアなど
(坂井清泰)
第3部 青年期、成人期の発達と生活を保障するために
1 労働の保障
1>作業所・施設
小規模作業所や授産施設づくり、資金づくりと運営、作業・労働の内容、日課、集団づくり、
職員集団
( )
2>一般企業
就労生活の実態や悩み、安定就労への援助、援助付就労、職安との連携
(峰島 厚)
3>障害の重い人の通う施設
通所・入所施設づくり、援助の方法、医療的ケア、生きがいづくりの場と活動など
<知的障害者・自閉症を中心としたとりくみ><重症心身障害者を中心としたとりくみ>
の分散会
(高橋 実)
2 生活の保障
1>生活施設・グループホームなど
グループホームや更生施設などの生活施設づくり、運営方法、日課、個室など生活空間
集団づくり、職員集団 (豊田 保)
2>地域での自立生活
自立への願い、所得保障、ヘルパーや住宅など制度・条件整備、地域との連携、ボランティア、
家族の問題など
(上杉文代・鴨井慶雄)
3>在宅支援
デイサービス、デイケア、緊急一時保護、ホームヘルパー、ボランティア、ケアワーカーの役割など
(秦 安雄)
4>結婚と家庭生活・子育て
恋愛と結婚、ヘルパーなど家事援助の制度、所得保障、子育ての悩み、近所づきあいなど
(中川 壽)
5>健康と医療
医療保険制度改悪の動向、地域での障害者医療の実践、二次障害の実態と医療など
(未定)
6>女性障害者
女性障害者の悩み、権利侵害、仕事や生活の問題など
(小柴資子)
7>高齢障害者・中途障害者
特別分科会3で討論します
8>精神障害者
地域における生活と労働、年金・手帳など福祉制度の現状、医療との連携、作業所の役割など
( )
3 自主的な活動
1>作業所・施設などでの活動
余暇・行事・自治活動など仲間が主人公となるとりくみ、職員の役割、地域との連携
( )
2>青年学級などでの活動
青年学級、女性学級など社会教育の実践、地域との連携、ボランティア、制度的保障の
課題など
(高橋正教)
3>文化・スポーツ
演劇・ミュージカル、人形劇などのとりくみ、鑑賞、障害者スポーツ、制度保障など
(栃尾正信)
第4部 権利保障
1 基礎構造改革と障害者運動
社会福祉基礎構造改悪、市町村計画づくりへの参加、要求と政策
障害者運動の課題 (白沢 仁)
2 権利擁護
人権侵害の実態、選挙権の拡充、成年後見制度、権利擁護機関の設置など
(石田明義・山本 忠)
3 まちづくりとバリアフリー
交通機関の充実、バリアフリーの建築、まち点検運動、まちづくり条例、防災とまちづくり
住宅と環境 (市橋 博)
4 パソコン・情報アクセス
権利としての情報保障、パソコン等の機器利用と障害者の生活、制度的保障、学習・研修、
パソコンと教育、パソコンボランティアなど (佐々木夏実)
特別分科会
1)無年金障害者問題を考える (7.29のみ開催)
全国的な運動に広がった無年金障害者の問題を通じて年金改悪の本質、
所得保障の現状を学びます (鈴木静子・吉本哲夫)
2)災害と障害者 (7.30のみ開催)
阪神淡路大震災の経験に学び、災害時のネットワーク、
諸施設の整備などについて考えます。 (藤本文朗)
3)介護保険と障害者
介護保険開始後の実態を出しあい、改善課題、高齢障害者・中途障害者
の生活について討論します。 (大泉
溥・上掛利博・塩見洋介)
4)自閉症児者のライフサイクルを考える
青年・成人期の自閉症者の発達、学校や施設での実践、
「問題行動」の理解と対応、医療との連携
(別府 哲)
5)新学習指導要領と21世紀の障害児教育
自立活動、個別指導計画など学習指導要領の諸問題を検討、
障害児教育の将来像に ついても広く討論します。 (品川文雄・三島敏男)
6)障害児・者を育てる親のつどい
子育ての悩み、親の健康、ファミリーサポートのあり方など、
年齢をこえておおいに語り合いましょう。 (池添 素)
なかまのつどい
障害のあるなかまたちのかかえる本音や意見を語り合いましょう。
(なかまのつどい費用が必要ですが、参加費は不要です)