訃 報

田中 昌人(たなか まさと)さん
全国障害者問題研究会顧問(初代全国委員長)

たなか まさと さん


2005年11月18日、病のため死去されました。73歳。
故人の遺志により、葬儀は密葬にて行われ、1か月間は公表を控えさせていただきました。
「偲ぶ会」などの日程は未定です。

1932年生まれ、京都大学助手、近江学園職員を経て、70年に京都大学へ。
京都大学名誉教授、全国障害者問題研究会顧問(初代全国委員長)、人間発達研究所所長など務められました。
著書に『発達保障への道』(全障研出版部)、『障害のある人びとと創る人間教育』(大月書店)など。


9月に結成された「障害者・患者9条の会」への田中さんの賛同メッセージをご紹介し、
哀悼の意と、私どもの決意とさせていただきます。

 「戦争は、まず真実と内外の人間の生命を奪い、国土を荒廃させ、戦後になっても障害を含む人間の生命の数だけ苦しみをつくり続けます。戦争で政府や軍隊が障害のある人や患者を守ることはあり得ません。
 二度と戦争をしない、武器をもたないと反省し、平和と安全、発達保障の道を歩んで国際社会と人類の歴史に貢献しようと努力している国民を敵視し、日米軍事同盟を最優先して改憲をくわだて、あまつさえ武器で金もうけしつづけようとするたくらみを絶対に許してはなりません。
 真実をあざむくことから戦争への道ははじまります。どこまでも真理・真実を大切に、真実和解方式で平和を創り出す道に日本国憲法第九条を生かし、開花させ、拡めていくことができます。
 呼びかけに対し、生涯をかけて賛同します。庶民増税を止め、応益負担の前に発達保障の制度的基礎を!」


  全国障害者問題研究会  2005年12月22日


*弔問、弔電、香典などは固くご辞退したいとのことです。
  諸連絡はすべて全障研全国事務局(03−5285−2601)にお願いいたします。


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