教育基本法改悪案へ
怒るべきとき、声をあげるときは、いまです!

怒っている。
 大多数の国民の声をふみにじり、国会内の数の力で悪法をつくろうとしていることに、心底怒っています。

 教育基本法改悪の案が、11月16日に衆議院で強行採決され、いま、参議院で審議されています。
 11月30日、新潟、長野、神戸、徳島市で地方公聴会を開くことが決まり、与党は今国会での成立の腹をかためたと報じられています。

 焦点は、教育基本法第10条をめぐる教育への「不当な支配」の問題です。
 現行法では国家権力による教育内容の「不当な支配」を禁ずるものですが、改悪案では字句をすり変えることにより、国家権力の教育への介入を無制限に広げるものにしています。子どものためより「お国のため」への大転換。教育を権利とすることから国家への義務にかえる大改悪案です。これが、「戦争をする国づくり」につながるのはまちがいありません。

 文科省がすすめる学習指導要領改定作業では、音楽の目標に、「君が代の美しさや自国を尊重するこころをもつ」をあげていることが明らかになりました。
 おかしい。
 「美しい国」、「美しい「君が代」」、言葉ばかりを飾り、その本質は嘘だらけです。やらせ、動員が明らかになったタウンミーテイングの問題など、襟を正すべきは国であり行政です。怒るべきとき、声をあげるときは、いまだと思います。

 教育基本法改悪案が廃案になるまで、権利としての教育、権利としての障害児教育を守るため、いま国会に対して、あらゆる手段で声を上げていきましょう。
 身近な人に声をかけ、署名を集めよう。
 インターネットで、FAXで意見を述べよう。
 駅頭で路地裏で声をあげよう。
 緊急に懸念・憂慮・心配・反対‥‥の声を束ねよう。
 
 もう一つの大きな闘い。障害者自立支援法をめぐっては、圧倒的多数の障害者、関係者の声と世論を組織し、国は少なくない修正を余儀なくされています。私たち一人ひとりが主権者です。山は必ず動きます。
 
 この意見を読んだみなさんにこころから呼びかけます。
 怒るべきとき、声をあげるときは、いまです。
 いっしょに一歩を踏み出しましょう!

2006年12月1日
     全国障害者問題研究会 全国委員長 品川文雄
     同「みんなのねがい」編集長    妹尾豊広

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