みんなのねがい
2023年2月号
表紙/安田菜津紀(フォトジャーナリスト)
表紙のことば=李玉先(イ・オクソン)さんは、韓国の慶尚北道・大邱の生まれだ。
北満州の旧日本軍「慰安所」へと連れていかれたとき、彼女はまだ、16歳だったという。
日本の敗戦後、18歳でようやく故郷に帰ってきた安堵もつかの間、
娘が帰ってこない親たちから、「なぜおまえだけ帰ってきたのか」と責められ続けた。
自身の受けた被害を訴え出るまで、壮絶な記憶を50年近くもの間、心の奥底にしまい込んできた。
私が最後に会えたのは、2019年9月。
玉先さんはかつて、チャングと呼ばれる伝統楽器の奏者だった。
その音を聞くときだけ、玉先さんの顔は穏やかだった。
特集 映画2023冬 映画の魅力を伝える/LiLiCo(映画コメンテーター) チョコレートに重ね合わせた思い/鈴木祐司(映画監督) 誰もが映画を楽しめる映画館/平塚千穂子(シネマ・チュプキ・タバタ) 「映像民俗学」という新たな視点でドキュメンタリーを追求する/今井友樹(工房ギャレット) 私に翼を授けてくれた「バーディ」/武藤素子(北海道・特別支援学校) 連載者に聞く! 私の一本 人生を変えたあの作品 【インタビュー】 あなたと、話したいこと/平野啓一郎(小説家) やぎさんメール/小森淳子(岐阜・脳性まひ当事者) 【グラビア】僕が知らなかったこと/土佐和史(写真家) わたしの教材・教具/下田有輝(長野・須坂支援学校) 大好評連載
基礎から学ぶ 障害と医療 精神障碍ってなに?/野末浩之(横浜勤労者福祉協会うしおだ診療所・精神科医) 発達保障インタビュー バトンゾ→ン/辻正(三重 聖母の家学園) ニュースナビ=「特別支援学級及び通級による指導の適切な運用について」文科省4・27通知の問題点 /山林哲(大阪教職員組合障害児教育部長) 人として 映画でみつめる表現活動の可能性/石田智哉さん(映画監督) この子と歩む/高幸代(福山市) 子どものひきこもり 子どものひきこもりと学ぶ権利・育つ権利/阿比留久美(早稲田大学) 実践の魅力/文珠四郎悦子(大阪・小学校特別支援学級) 世界の風/サリネンれい子(スウェーデン)、みんなのひろば、BOOK、サークル・読者会だより ■ご感想、ご意見はここをクリックしてメールください ◆本誌購読について ▶本誌や年間購読のお申し込みはこちらをクリックしてください。 ・本誌は、全国どの書店でも注文できます(セブンイレブンでも注文できます) ・当会出版部へのご注文は BOOK全障研オンライン へ 定価 715円(本体650円・税65円) 編集 全国障害者問題研究会 |