和歌山発 ひろげて つないで つくりだす
 −障害者実践・運動からの発信− (絶版)

 峰島厚(立命館大学)・小畑耕作(全障研和歌山支部長)・山本耕平
(立命館大学)
 
定価 本体1600円+税  ISBN978-4-88134-644-0 C3036  2008.8.9   
和歌山発本表紙

序章 和歌山の障害当事者からの発信 
    私たちは当事者の代弁はしません 伊藤靜美(麦の郷障害者地域リハビリテーション研究所)

第1部 ひろげてつくる

第1章 障害者施設が取り組む高齢者の事業 日野のぞみ(麦の郷高齢者地域生活支援センター)
 「自分たちのことを知ってくれている」
 ―地域の人たちと仲よくすることで人間として認め合っていく
      
第2章 高齢者との連携をすすめる 田中秀樹(麦の郷)
 待ったなしの高齢障害者への支援
 ―高齢者と協同して住みやすい街をつくる                

第3章 障害者施設で不登校の人たちの居場所づくり 野中康寛(紀の川・岩出障害者生活支援センター)
 「僕の世界は、ものすごく変わった」
 ―安心できる場があるからこそ、人生を開拓する力が溢れでる       

第4章 ひきこもり、ニートの人たちの協同作業所づくり 山本耕平(立命館大学)
 「あんたがいないと作業がまわっていかないわ」
 ―暴力と差別を許さず、自己への尊厳を大切にする            

第2部 つなげてつくる

第5章 学校を卒業しても学べる場づくり 
 「もっといろんなことを勉強したい」
 ―専攻科でじっくり学び、ゆっくりと大人になろう 宮里千晴(和歌山専攻科を考える会)

 「青年たちの成長を後ろから見守りましょう」
 ―あたりまえの青春時代をつくりだす  松下喜美代(障害者の豊かな青年期を考える会)
                
第6章 企業で働いている人とのつながり 加藤直人(麦の郷就業生活支援センターつれもて)
 「自分に合った別の仕事を探したい」
 ―求めているのは単なる職場斡旋ではなく一緒に考えてくれる支援

第7章 孤立している人のつながりをつくる 半田明史(サポートセンター麦の郷)
 ヘルパーや医者も受け入れられるようになった弥生さん
 ―「孤立生活から抜け出せない人たち」の潜んだ要求に寄りそう      

第8章 過疎地でのひろがり、つながりをつくる 菟原久視子(美熊野福祉会)
 和歌山市から三時間、「陸の孤島」が悩みを抱え込まずにすむ資源を備えた地域に        

第3部 ひろがり・つながりの基盤をつくる

第9章 就学前保育療育の実践と運動 山本耕平(立命館大学)
 「子どもが毎日通える場所がほしい」
 ―地域で働くさまざまな職種の人たちが社会資源をつくりあげる

第10章 障害児教育の実践と運動 小畑耕作(全国障害者問題研究会和歌山支部長)
 「みんながつくった学校や! 子どもに合わせた学校にして!」
 ―運動から理論を見いだし、実践によって確かめていく和歌山の先駆性

終章 障害児者の発達保障と研究運動 上杉文代(全国障害者問題研究会和歌山支部顧問)
 発達保障の理念を今日的に深め、広め、その根っこから学びなおす
 

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