やさしく学ぶ からだの発達 林 万リ(発達神経内科医・横浜市総合リハビリテーションセンター)監修 定価 本体1700円+税 ISBN978-4-88134-944-1 C3037 2011.6.30 |
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<目 次> はじめに/林万リ 1 姿勢・運動の発達 ―生まれたばかりの赤ちゃんに学ぶ《0か月》 2 体軸でみる子どものからだ《0~2ヵ月》 3 非対称性から対称性の獲得《3~4ヵ月》 4 対称的な支持から片側支持へ《4・5~5ヵ月》 5 仰向けとうつぶせの出会い《6~7ヵ月》 6 より高く、より遠く ―空間の広がり《7~8ヵ月》 7 自由な姿勢変換の獲得《9~10ヵ月》 8 歩行に向けての準備《10~11ヵ月》 9 立位・歩行の獲得 ―今までの発達過程の集大成《12~18ヵ月》 10 歩行獲得 その後の発展《幼児期》 11 たくさん遊んで器用になる《手の機能と発達1》 12 道具を使って手の機能を拡張させる《手の機能と発達2》 《座談会》 お母さん、お父さん、子どもと楽しく関われていますか? ― 子どものからだの発達で“気になること““大切にしたいこと” ◆自著を語る 林万リ 胎児超音波の目覚ましい進歩により、赤ちゃんが胎内で、臍帯を軽く持ったり、指をしゃぶったり、器用にからだを動かしている様子を見ることができるようになりました。それが生まれた途端に重力がかかり、何もできなくなってしまいます。そこからどのようにして移動運動を獲得していくのか? ボイタ法やボバース概念に詳しい理学療法士と作業療法士が、子どものからだの発達をやさしく学ぼうと1年間「みんなのねがい」誌に連載した内容を少し修正し、座談会を加えて本にまとめました。 私たちは子どもの運動を評価するときに、運動の量的発達と質的発達とを分けて見るようにしています。その際、理想的に育っている乳児の姿勢を理解しておくことが大切と思っています。運動発達に遅れがある児や麻痺のある児を治療する場合に、どこの筋収縮が足りないのか、どこをしっかりさせれば良いのかを知る手がかりになるからです。 胎児のときに羊水の中でできていたことを、見たい・聞きたい・触りたいという赤ちゃん自身のモチベーションで再構築して歩行を獲得していきます。重心を移動させ、より高く持ち上げ、からだの軸がしっかりし、這うことが可能になり、手を開いて自分を支えるなかで、手の器用さも作っていけるわけです。座れないから座る練習をさせるということでなく、からだの軸や腹筋をしっかりさせ、這えるからだを育てることで座れる力につながります。 本書は、イラストも多数掲載し、わかりやすく書かれています。保育や療育、教育の現場に生かしていただけたらと思います。また、お母さん・お父さんにも読んでいただきたいです。 (「みんなのねがい」2011年8月号) |
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