青年成人期の発達保障3
障害のある人の発達保障
−成人期のなかまたちが教えてくれること−
白石恵理子(滋賀大学教育学部教授、全障研滋賀支部長)
定価1500円+税 ISBN978-4-88134-675-4 C3037 2018.7.25
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目 次
はじめに
第1章 発達保障とは?
発達は難しい?/「ふつう」「あたりまえ」の難しさ/発達保障とは?
/自分で行動をつくりたい/障害の重い人が教えてくれること
コラム1 成人期の発達診断
第2章 見方を変えると見えてくる?
障害理解のまなざしと発達理解のまなざし/一見、「いい姿」に見えるけれども…
/なかまの価値観と職員の価値観を撚りあわせて
コラム2 心の杖
第3章 発達は右肩上がりに進まない
自分の価値観とぶつかって…/ふとんにもぐる日々/再びもぐりこむ
/ケンゴさんが教えてくれること
コラム3 発達の節は発達の危機
第4章 集団のなかで自分らしく
みんなといっしょに自分でする/成人期のなかまの姿から
/Aサン、スキ/職員との閉じた関係だけでなく
コラム4 子どもが主体的になるために
第5章 「発達段階」をとらえる意味
映画『ぼくらの学校』の田植えシーンから/見ることも参加?
/なんのために仕事をするのか/本人の理屈を知る
コラム5 可逆操作
第6章 「キャリア教育」を考える@ なかまたちから学ぶ
障害のある人の労働を模索してきた作業所実践の歴史から/みぬま福祉会の実践から
/その人にとって何が必要か/親も一人の人間として解放される
コラム6 あそびから労働へ
第7章 「キャリア教育」を考えるA 学校教育の側から
学校と卒業後とのズレ/知的障害児教育の歴史から
/集団、生活、労働から切りはなされた学習活動の危うさ
コラム7 休むことができる力
第8章 「ゆれる」ことのねうち
二つのモノの間でゆれる/二つの価値の間でゆれる
/分かれ道の男/“閉じたがんばり”は「ゆれ」を許さない
コラム8 もっと文化を
第9章 高齢期を考える@ 青年期・成人期の実践から
高齢期から学ぶ発達保障/「一人でできる」もいいけれど…/ゆたかに老いる
コラム9 父のこと、母のこと
第10章 高齢期を考えるA 高齢期とは
日頃からの「観る目」を鍛える/加齢にともなって知的機能は「低下」するのか
/連綿と繰り返される人間の営みとして
コラム10 加齢と発達
第11章 職員集団を考える@ 話しあう
語りあうことで、子どものこと、なかまのことがいとおしくなる
/実践の本質が伝わるには/ベテランと若手のよい関係とは
コラム11 不老泉
最終章 職員集団を考えるA 大切にしたいことに立ちかえる
今、あらためて子どもやなかまを「まるごと」とらえることの意味を問う
/全体像が見えない?/見えないものを観る力
コラム12 職場の雰囲気について
おわりに
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