北欧の国から 10


93/11/14 17:38:02 NGI00001 Re00829 あれからの北欧 赤いポシェットの記

銀杏並木が黄色に染り、
あたり一面黄色いじゅうたんのような公園で、
いちょうの葉っぱあそびをしての帰り、家に帰ると手紙が着いていた。
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秋も深まり紅葉の美しい季節となりました。旅行中は、本当に、お世話になり
ありがとうございました。(中略)11月1日、領事館の方から便りあり、赤いポシェットが
返ってきます。メモ類、免許証等と記されているので、何が返るか楽しみにしています。
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あのコペンのホテルで、見事に盗まれた、赤いポシェット
、それが返ってくるというのだ。

コペンハーゲンという街、
そしてあららめて市民警察としてのコペン市警にうなってしまった。

日本でも、まず、現金入りの品物が盗まれたら、現金はいただかれて、
その他の証拠になりそうなものは、どこかにほうるだろう。
それは万国共通の盗人心理だとおもう。

問題はその次だ。
日本なら、なにやらわけんわからない文字がびっしり書かれているメモ帳や
免許証のようなものを見つけたら、どれぐらいの人が警察にとどけるだろう。

でも、まあ、けっこうの人がとどけるかもしれない(^_^)
決定的違いは警察の対応だ。
だいたい、自転車泥棒はいないかなーと
自転車をみればなめるようにチェックすることを昇進の重要ポイントとしている
わが国の桜田門だ。

これも今日とどいた国民救援会発行の「救援新聞」によると、
ジュネーブの国連規約人権委員会では
秘密警察、選挙運動の抑圧、留置場での46時中の監視、女性の裸検身、
弁護士の接見妨害、死刑囚の劣悪な処遇など日本の警察問題には
全面的な批判が続出したという、、、

一外国人の旅行者の現金入りの盗まれたポシェットを
これは大事なものだろうと、しっかり届けてくれたコペンハーゲンの人たち。
それを、これはきっと大事なものなのだろうと
盗難届を綿密に調べたのであろうコペンハーゲン市警察の働き。

絶対に出てこないものとおもっていたものが海を渡ってもどってくる。
赤いポシェットがみたデンマークの裏町の話しをきいてみたい。


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