バルト海の休日<0>
  北欧とドイツの介護実態が知りたい


北欧のカチッと音が聞こえてくるような秋の空気を、
からだいっぱいにすいたいとおもった。

はじめての北欧への旅から5年。
その間、いろんなことがあったけど、
北欧の人たちのくらしを守ることへの揺るがぬおもいと
その基盤をなす、民主主義と合理主義は、わたしの生き方の指針となった。


8月も終わりの26日
日本経済新聞の1面左の囲み記事に
「新しい会社 第4部 国を変える4」という連載が目につく。

 宅配便のヤマト運輸は、来年にも高齢者向け生活支援サービスをはじめる
 食料品や日用雑貨などの注文で家庭に届けるだけではない
 もし訪問先に異変があれば病院などへ通報する巡回サービスを兼ねる
 将来は医薬品の宅配も検討
 すでに仙台市でボランティア団体と組み、
 高齢者宅に無償で弁当を配るサービスを試行しているという。

ポイントは情報ネットワークを基盤とした全国1800の営業所。
 これは全国の警察署(1260)より500以上多く、各世帯まで車で30分以内。

もう一つはコンビニだ。
 全国の総店舗数は35000。
 警察署、交番、駐在所の総合計16100か所の2倍以上。
 いうまでもなく強大な通信インフラをもち、24時間営業のコンビニだ。
 まじに、警察庁と総務庁はコンビニの協会と「緊急の際の連絡・避難所」として
 活用できるよう協議に入るそうだ。
 すでに、公共料金の収納は代行していて、
 次は、「税金」「保険料」「年金支払窓口」と広がりそうなけはいだ。

最後の下り
 「宅配便とコンビニという、官に全く頼らず成長してきた二つのサービス産業は、
  国の負担を減らしながら、
  新しい民間社会資本として驚くほどのスピードで社会の中に溶け込んでいる」


さて、北欧とドイツ、バルト海沿岸の北ヨーロッパへの旅の話である。
行き先はドイツ・キール、デンマーク・オーフス、
そしてスウェーデン・ストックホルム
障害者や高齢者のお宅を訪ねて、
在宅ケア、介護保障の実態にふれ、
最後は統一選挙のスウェーデンで、
人々はどんな社会をつくろうとしているのか感じてきたいとおもう。

将来を、宅配とコンビニに頼ろうとせざるを得ない?国から
地球の裏側(表か?)を実質10日間旅してきます。
旅立ちの日は9月12日。
帰国は23日。

では、また

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ストックホルム市庁舎の秋


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