憲法をくらしにいかす 東久留米の福祉を 守り、発展させるために |
■今福さん おげんきで 3月6日東久留米を離れて名古屋で交通バリアフリーの研究と実践をすることになった 今福義明さんの激励会が市庁舎でありました。 コミュニティバスを走らせる運動やバリアフリーの駅改善運動などにいっしょにとりくんだ 新宿や世田谷からの参加もあり、こころあたたまる、元気がわいてくるつどいでした。 今福さんとはインターネットなどさまざまなかたちで交流を強めながら、 東久留米でのバリアフリーの運動もひきつづきと語り合いました。 市庁舎喫茶ルームにて ■2003年 東久留米の福祉を語る市民のつどい 参加者18名(昨年の1.5倍)で、いっきに4時間、熱烈討論。 さまざま意見や市政に対する要望が語られました ■「つどい」の様子を紹介したNEWSレター(2004.1.1発行) <第一部>学習と話し合い ○話題提供 (1)近年の福祉動向に関するいくつかの問題点(豊田保さん・大学教員) 1)地域福祉に関する討議の未成熟 ・2000年の社会福祉法で、社会福祉の方向は地域福祉とされた しかし、内実が伴っていない。→関係者はもっと議論を! ・特養=10万人の待機者がいるのに建設抑制、障害者施設も同様に抑制 ・「地域福祉」でなにを整備するのか?! 大事なのは @生活保護、障害年金含め、収入がだれにでも保障されること A住まいの確保(グループホームも含む) B介護や移送サービス C働く場、社会活動に参加できる場 Dハード面のまちづくり Eソフト面のまちづくり →以上がそろっていないと内実がともなわない! 2)自治体の福祉サービス事業からの撤退 ・80年代のバラマキ福祉が原因と宣伝された地方財政危機と異なり、 構造的な税配分の問題などもあって「財政危機」は存在する。 ・自治体が福祉サービスの事業者から、その「管理・運営者」に変化している。 ・介護保険、支援費制度では、サービスを「認定」するだけになりさがる。 →それで自治体のサービスは本当にいいのかおおいに議論を! 3)営利企業の福祉サービス分野への進出の弊害 ・職員の低賃金・不安定雇用の増大と専門性の軽視。 5年10年かかって蓄積する専門性が蓄積されない 4)福祉運動 ・介護保険の1割自己負担、医療費の3割負担、支援費不足、 年金問題(59%支給が50%に)→どのように市民・国民運動を発展させるのか (2)障害者をめぐるこの1年 @ホームヘルプ、権利条約、支援費、戦争反対(薗部英夫さん・全障研事務局長) (当日報告したパワーポイント資料を参照ください) A小規模作業所補助金削減などの問題(多田薫さん・きょうされん事務局長) ・小規模作業所は4半世紀前は全国で100か所だったのが6025か所となった。 ・国が有効な手だてをとっていないから無認可がどんどん増える。 ・低額な補助金での運営を強いられながらも、障害者の地域生活を支える役割を担う。 →しかし、わずか年間110万円の補助金を今年1割カットしただけでなく、 来年度もさらに1割を削減する! ・関係5団体が統一要望し、4月に全国的な大規模集会とパレードを予定している。 ・全国規模でさまざまな団体が手をつなぎ始めている ・課題は、地域の中でどう運動をすすめていくか (3)コミュニティバス、どうして東久留米市だけ運行計画がないの (今福義明さん・アクセス東京代表) ・「猫バス」は、ノンステップバスのうえに空も飛べる! ・コミュニティバスは、まさに動くcommunityだ ・現在、都内では23区26市1町、車いす乗車可能は8区18市1町。 移動制約者(高齢者、障害者、主婦、子どもなど)の移動保障のため自治体が運行 どうして東久留米市だけ運行計画がない(「平成18年以降に検討する?」)の! ・移動が確保されないとあらゆる社会参加機会を得られない (4)東久留米の福祉計画など(磯部光孝さん・施設長) ・民間の福祉施設では、働く人たちに新しい人が増えないのが深刻な悩み ・東京都は、財政危機宣言として、補助率2分の1化を予定。 ・中心的職員とそれ以外は新人でという財政がついてこない、きびしい ・授産活動の充実で自己財源をといっても限界がある。 ・東久留米市も「財政危機宣言」だが、全国の平均くらいの状況なのになぜ? →保育園の民間委託先行(まずひばり保育園)、続いて市立幼稚園、児童館、学童保育も <第二部>フリートーク(出された主な意見から) ○「官から民」へが基本方針、「金がないならしかたないか、、」でいいのか! 官と民でサービス内容はちがいが本当にないのか?(柳窪・男性) ○都が運営する東北のある入所施設では、2週間でたった1回しか外出がないような状態。 どうしたらいいものか?(大門町・施設関係者) →その子を知る人も数名いて、「苦情処理の窓口」はじめ具体的なアドバイスがされる ○市内の4つの精神障害者の作業所が地域生活支援センターをつくる。 補助金は200万円しかださず、家賃も出さない。36人が利用している。(滝山・施設関係者) ○滝山小学校は3月廃校されるが、グランド(10億円)を売らないと中学校給食ができない と言われた。いまは「給食は仕出し弁当方式ならば3億ですむ」と言われる。 でもグランドは売る。それはおかしいと2400名の署名が集まっている。(滝山・男性) ○ひばり保育園は待機者が200人いる。「もう一つ保育園作れ!」というのが要求だ。 小泉首相さえ「待機児はだめ」といっているのに。(幸町・男性) ○ところが「一部の人の利益」、障害者や保育園にはこれだけかかっている!と大キャンペーン 福祉、社会保障とはなんなのか、きちっと市政に位置づけるべきだ(滝山・男性) ○国民健康保険が一人あたり2.2倍値上げされる(1万1600円が2万5800円に!) 収入の低い人ほど重い。非課税世帯(加入者の3割)は59%の大値上げ。 不安でたまらない。(中央町・障害者) ○市の職員評価基準が変わった。「どれだけ予算を削ったか」がポイントだ。 職員のモラルが変わる(下里・施設関係者) ○日常におわれて精一杯だけど、こういう場に参加させてもらって勉強していきたい。 (八幡町・男性) ○「わかくさ学園」は、用地の都立公園計画のため移転が必要となり、民営化の危機感がある 支える会の親は、学園の療育の質の高さを痛感している。重い障害児が変わる。 この質の高さをどう守っていくのか。ぜひ、公設公営でやってほしい。 (わかくさ学園を支える会のお父さん) ○保育園では、いま退職者分を正規採用していない。6、7人の退職者が出ても若干名の補充。 障害児保育も臨時職員の方向がでている。専門職には長い経験と積み重ねが重要だ。 学童保育も、嘱託職員だけにされようとしている。 自分たちの職場を、子どもたちのために、守っていきたい。(中央町・児童施設職員) ○やっぱり人が育っていかないとだめ。人が育つには10年かかる (滝山・女性) ○根っこはいっしょ!とつくずく思った。予算切り捨てなどで、たいへんなのは、 自分のところだけじゃない。いろんな人と手をつないでいくこと。地域のネットワークづくり、 顔が見える関係づくりが本当に大事だと思う (滝山の児童施設職員) ○「財政危機だ、危機だ」といわれると、障害者の私はお金がかかる存在ってことか、、、 とかなしくなってくる。ノーマライゼーションって、人権って何か、市は勉強して欲しい (大門町の車いすの女性) ○福祉の充実した街だからと、東久留米に住んで10年。より多くの市民が参加できるため、 北欧の「夜の市議会」や、杉並の「障害者区議会」などに学びたい。 みんなで話し合うことがたくさんあることがとても大事だと思う (浅間町・重度の障害者) ○つくられた「財政危機」宣言に、だまされちゃあいけない。だれのための、なんのための市政か! みんなで考えよう(弥生・男性) ○きびしいときだからこそ、一人一人の願いや要求を外に出しつづけていく。 それぞれのとりくみのなかみをもっと市民のなかにつたわっていくとりくみを重視したい。 どういう東久留米の福祉のまちづくりをしていくか、市民の側からの提言を出していこう! ぜひ、地域レベルで懇談を! (中央町・小規模作業所関係者) ○わかくさ学園の療育の質の高さは全国トップクラス。 それでわたしは東久留米に住んだ。すばらしいとりくみはむしろ誇るべきことだ。 市民が主役の市政、障害者も家族も、一人一人が主人公の市政に! (前沢・障害者の家族) ○2002年「東久留米の福祉を語る市民のつどい」報告 ■資料 ・東久留米市内循環バス(コミュニティバス)の早期実現に関する陳情 ・ヘルパー利用時間上限規定の撤廃を(緊急行動の記録) ・国連・障害者権利条約を考える(全障研) ・支援費の介護保険統合情報(JD) |
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