202410「みんなのねがい」 特集=ぼちぼちいきたい

「みんなのねがい」2024年10月号

 


表紙のことば> 
 千葉県内房の海岸の先端に佇む喫茶店「岬」。女店主はオープンから半世紀近くもの間ずっとひとりでこの店を切り盛りしてきた。かつて火事で店が焼失したこともあり、様々な苦難を乗り越え、房総の絶景を望むこのカフェは今も営業を続けている。その素晴らしいロケーションと店主のドラマチックな人生は小説や映画のモデルにもなった。
 太平洋に沈む夕陽とスピーカーから流れるビートルズ。閉店後のいつもの一服に付き合わせてもらい昔話を聞く。この場所でこの景色をずっとずっとひとりで眺めてきた彼女の、夕焼けに照らされた横顔をじっと眺めていた。


土佐 和史 とさ かずふみ/写真家。1977年大阪府生まれ。全国各地に出向き、旅ゆく道で出会ったひとや風景を撮り続け作品発表を行っている。2018年に写真集出版レーベルBUFFALO PRESSを立ち上げる。写真集に、「SUNLIGHT MEMORIES」(CITYRATpress)「北関東」「路地裏に咲いた花」(いずれもBUFFALO PRESS)がある


<目次>

1 人として 佐伯 淳(元愛媛県数学教育協議会委員長)
2 【インタビュー】いまを語りあう 永井玲衣(哲学研究者)
4 はじめの一歩~障害のある人を理解する 船橋秀彦(全障研茨城支部)
6 響け石突き 藤野喜子(日本視覚障害者協議会理事)
7 心に種をまく 安田菜津紀(フォトジャーナリスト)
8 この子と歩む 撫 理恵子(神戸市)
11 進め! 推し活道 石吉(三重)


特集 ぼちぼちいきたい  実践の魅力と労働の価値

13 進路指導のやりがいとむずかしさとワークバランスと 六車加代(岡山 特別支援学校)
14 私が実践を続ける理由 谷延幸祐(鹿児島 学童支援ゆめの樹)
15 この仕事、捨てたもんじゃないな 荒瀬耕輔(京都 特別支援学校)
16 同僚たちとの議論から得られた気づき 荒瀬修三(岐阜 ポップコーン福祉会)
17 あなたがいてくれてよかった 深谷弘和(天理大学)
20 子どもたちから大事なことを教えてもらった日々 山下真寿美(島根)
22 すべての人が本当に大切にされる社会に 石川康宏(神戸女学院大学名誉教授)


24 私ときょうだい 白井綾乃(埼玉)
26 発達を見る眼をゆたかに、おおらかに 寺川志奈子(鳥取大学)
30 私に人生と言えるものがあるなら 原田文孝(ささゆり会)
34 シリーズ 保育の現場から 金子美音子(大阪 コスモス いづみ保育園)
36 実践にいかす障害と発達 精神障害のある子ども・若者の理解と支援 安藤佳珠子(日本福祉大学)
38 ニュースナビ 生活のしづらさなどに関する調査 佐藤久夫(日本社会事業大学名誉教授)
40 実践の魅力 中藤美紀(高知)
43 あそぼう、つくろう 塚田直也(筑波大学附属視覚特別支援学校)
44 みんなのひろば
46 【マンガ】のんびり ぼちぼち 池添鉄平・ナガノテツコ
47 BOOK/編集後記
裏表紙 おいしいひととき 篠原憲一(熊本)
デザイン・イラスト うじたなおき、勝倉大和、ちばかおり、永野徹子、橋野桃子、山内若菜


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2024年09月09日