注目です『総括所見とインクルーシブ教育』
越野和之(奈良教育大学)・児嶋芳郎(立正大学)・「みんなのねがい」編集部編
定価1650円
ISBN978-4-88134-126-1 2023年
この本を一番読んでほしいのは、現場で日々、奮闘している実践者の皆さんです。「こんな本、読む余裕がないよ」「明日の授業準備もままならないなかで、新しいことを学んでいる時間はないよ」など・・・様々なご意見があるでしょう。
それでも、あえて、伝えたい。忙しいからこそ、目の前のことで精一杯の生活を送っているからこそ、一度、立ち止まり、本書を開いてほしいのです。
目次
はじめに ~実践者の本当の仕事とは何か~
Ⅰ部 いまさら聞けない そもそも編
1 障害者権利条約とは,どんな条約?
2 基礎から教えて Q&A
Q1.条約ってなに? 憲法ではどう決められている?
Q2.条約を締結,批准するということは? 国内法との関係は?
Q3.障害者権利条約っていつ,だれがつくったものなの?
Q4.障害者権利条約は日本国内でどんな意味があるの?
Q5.子どもや教育のことはどこに書かれているの?
Q6.国連「障害者権利委員会」の審査,勧告とは?
Q7.国連「障害者権利委員会」とは,なに? どんな人がいるの?
Q8.一般的意見(GeneralComments)とはなに?
Q9.日本の審査はどのように行われたの?
Q10.日本政府は,障害者権利委員会にどのような報告をしているの?誰が書いているの?
Q11.パラレルレポートってなに?
【資料】.障害者権利条約の構造と内容.
【資料】.障害者権利条約 第7条 第24条
【資料】.障害者権利条約 第34条~40条 (抜粋)
Ⅱ部 国連・障害者権利委員会総括所見 (権利条約24条)を読み解く
1 全障研 委員長談話を読む
【資料】.国連障害者権利委員会「日本の報告に関する総括所見」
教育関係の内容(第51項および第52項)の仮訳(越野訳)
2 特別支援学校の現状と課題
3 インクルーシブ教育への展望
Ⅲ部 学習と議論を深めるための資料
1 すぐに役立つウェブページ
2 全障研の教育改革提言(2010年3月3日)
3 全教障教部の総括所見に対する見解(2022年11月9日)
4 文科省4・27通知(2022年4月27日)
5 大阪障害児教育運動連絡会の文科省4・27通知に対する見解(2022年9月22日)