<重要連絡>開会全体会の実施方法について(お願い)
開会全体会の実施方法について(お願い)
全国障害者問題研究会
全国委員長 越野和之
2022年8月1日
全障研第56回全国大会(兵庫2022)に参加申し込みをいただいたみなさん、長期にわたるコロナ禍の下、さまざまなご苦労を押して、全障研大会への参加を申し込んでいただき、本当にありがとうございました。大会開催地・兵庫の現地準備委員会ならびに全国事務局では、大会の成功に向けて準備活動の追い込みに入り、みなさまとともに大会を成功させるために全力を傾けています。そうした折ですが、第七波と言われる新型コロナウイルス感染症変異株の拡大期が到来し、連日過去最高の感染者数とともに、医療機関の逼迫などが報じられています。私たちの全国大会の実施方法についても、こうした状況を踏まえて具体的な対応が求められる状況であると判断し、7月31日の大会準備委員会において、その検討を行いました。
7月22日をもって締め切った参加申し込み状況を見ると、8月6日の開会全体会の神戸会場には、地元兵庫県をはじめ近畿各府県の方を中心に、200名近くの参加の申し込みをいただいています。「久しぶりに話そうや、私たちのねがい」の大会テーマの下、本当に久しぶりにお互いの顔を見合わせ、また初めて大会に参加する方々とも直接に出会って、日々の生活や実践の苦労と喜び、そこに寄せるねがいを語り合いたいという私たちの思いに応えていただいたものと、大変嬉しく思っています。しかし、大変残念なことですが、現時点の感染症拡大状況を踏まえると、これだけの規模の参加者を各地から現地にお迎えして、開場から閉会までの4時間の時間を屋内の会場でご参加いただく場合には、感染防止のためのさまざまな措置を含め、できる限りの態勢を持ってしてもなお、会場での感染の拡大などの危険を完全に防ぐことはできないのではないかとの判断に至りました。
ご存知のように、私たちの全国大会に参加される方々は、その多くが、日々障害のある子どもたちやなかまたち、またそのご家族ときわめて密接に触れあうことを職業とし、あるいは家族としての日々の生活とされている方々です。大会参加を終えて帰宅した自宅で、あるいは大会を終えた月曜日からの勤務として、そうした生活に再び戻られる方も多くあります。これは、参加者のみならず、大会を準備し、当日の運営に携わる現地準備委員やスタッフの方々も同様です。
そうした人たちの健康と生活を、万が一にも感染等によって脅かさないこと、全障研という自主的な研究運動に心を寄せていただいたすべての方々の生活と労働を守ることは、私たちの研究運動において第一義的に重要なことがらです。そのためには「完全無観客」での全体会開催も選択肢として検討しましたが、大会開催地として、初参加の方を含め、多くの方々にこの大会への参加を訴え、全障研活動を広めていただいた兵庫支部の「久しぶりに話そうや」という思いを少しでも実現し、今後の全障研活動の発展への基礎を築く上で、「兵庫の人たちだけでも集まりたい」との声も重視したいと考えました。以上を踏まえ、今大会の開会全体会の実施方法について、以下のことを提案し、ご理解とご協力をお願いします。
1. 神戸ポートオアシスでの対面型開会全体会は、原則として兵庫県内に在住もしくは在勤の方に限定して実施させていただきたいと思います。申し込みの際には「対面参加」としてご予約いただいている場合でも、兵庫県以外の地域の方は、すでにお届けしたオンライン参加のためのURL等を用いて、ご自宅などでのオンライン参加もしくは近隣のパブリックビューイング開場での参加に切り替えて下さい。ただし、自宅等でのオンライン参加がどうしても困難な場合などは、送付される「健康状態申告書」を提出し、必要な感染防止対策をご理解いただき、ご来場ください。なお、開会全体会については内容を録画し後日「見逃し配信」も準備します。
2. 兵庫県内に在住・在勤の方は、必ず神戸ポートオアシスで対面参加しなければならないということではありません。対面参加を予約された方でも、ご自宅等でのオンライン参加に切り替えられる場合はその判断を尊重します。
全国大会当日の一週間前にこのようなお願いをお届けせざるを得ないことは返す返すも残念です。「久しぶりに話そうや、私たちのねがい」を掲げた大会でもあり、また各地の方々からの熱い思いも伺ってきただけに、残念な思いはひとしおです。しかし、上にも書いた通り、私たちには、いま、直接に出会うこと以上に大切にすべきことがあると考えました。
「非対面」という形式でのご参加にはご不便やもどかしさも多々あると思いますが、現下の感染拡大状況と、私たちの研究運動の置かれた状況、果たすべき役割などを踏まえ、ご不便やもどかしさを、みなさんのご理解とご協力で乗り越えていただきたいと思います。どうかこの提案の趣旨を深くくみ取っていただき、知恵と力をお貸しいただきますよう、心よりお願い申し上げます。
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