▲発達診断セミナー案内チラシ(PDF)は上記をクリックしてください
500人こえる参加ありがとうございました。
2025年は6月8日(日)、11月30日(日)の開催を予定しています
教育と保育のための
発達診断セミナー
2024年12月1日(日)
日時=2024年12月1日(日)13:00~16:40
ZOOMウエビナーでのオンラインライブ開催(見逃配信あり)
共催=NPO法人発達保障研究センター・全国障害者問題研究会
■教育、療育、放課後、成人期支援で働くみなさんへ
白石正久・白石恵理子(テキスト編者)
◆子ども、なかまを外から操作する行動主義
行動の形成や変容を目標にして、「ほめる」「無視する」などの「条件づけ」を方法とする行動主義が拡がっています。子どもやなかまの心を何より大切にしたいと願っている方がたは、そのことに心を痛めています。これらの行動主義は、人間らしい精神、意志などを視野に入れず、行動の「原因」(条件)をつかめれば、人間は外部から操作することが可能だとみます。それは、人間をパブロフの犬やスキナーのネズミと同一の次元で認識しようとするものです。
◆発達要求、発達の矛盾
それに対して私たちは、人間らしい心の存在を大切にし、人間の行動には「原因」(条件)ではなく「理由」があるとみます。そして、その「理由」の背後には、「こうなりたい」「こうありたい」という発達への願い(発達要求)があるのであり、だからこそ、矛盾、葛藤、苦悩とたたかいつつ生きている姿を、尊いものと思ってきました。
◆子ども、なかまの願いに、もっと近づくために
しかし、一人ひとりの発達への願いや心を理解して実践を進めることは容易ではありません。「共感する」「達成感を引き出す」「楽しいことを大切に」などという大切な視点も、子ども、なかまが求めている本当の「共感」「達成感」「楽しい」や、そこに至る道すじがみえないままに、言葉が独り歩きしてしまうことはありませんか。そんなとき、私たちも「共感」「達成感」「楽しい」などによって、彼らを外から操作しようとするような道に踏み入っているかもしれません。
このセミナーは、その容易ならざる道から逃げないで、みんなで学びあい、子ども、なかまのことを語りあい、そして実践を通してその学びを生きた認識にしていくためのきっかけにしたいと、開催を重ねてきました。
ぜひ、職場や地域の仲間を誘ってご参加ください。すでに申し込まれた方も、身近な方がたに参加を拡げてください。そして有意義な学びになるように、テキストやご案内している参考文献をあらかじめお読みいただければと願っています
◆プログラム
1 発達保障のための子ども理解の方法
講師=木下 孝司(きのした たかし)さん 神戸大学
私たちは,子どもの内面世界を少しでも理解したいと願っています。本講義では,教育・保育現場において,子ども理解を深めていくのに大切にしたい視点について考えます。(下巻Ⅰ)
2 自閉スペクトラム症と発達診断
講師=別府 哲(べっぷ さとし)さん 岐阜大学
自閉スペクトラム症児者の問題行動は、ユニークな機能連関による、本人の苦しさや他者からの共感のされにくさに拠っていることがあります。その支援を含めて考えます。(上巻Ⅳ-1章)
3 ライフサイクルと発達診断
講師=白石 恵理子(しらいし えりこ)さん 滋賀大学
人は誰もが自分のライフサイクルを歩んでいきます。本講義では、発達段階とライフステージ(人生の段階)の関係、生活年齢や生活経験の蓄積がもつ意味を考えます。(上巻Ⅴ-3章)
◆よびかけ
発達への願いと明日の実践とを結ぶ『新版 教育と保育のための発達診断』
テキスト編者 白石正久(龍谷大学名誉教授)・白石恵理子(滋賀大学教授)
「発達診断」とは、子どもや障害のある人びとの発達への願いや悩みを、発達理論に拠りながら解き明かしていくことです。今回は、「発達診断」などの子ども理解に求められること、自閉スペクトラム症がある場合の「発達診断」の視点、ライフサイクルや生活年齢と発達との関係を取りあげます。発達をとらえることが、子どもや障害のある人をどう応援することになるのか、皆さんと考えたいと思います。
保育所、幼稚園、認定こども園、児童発達支援などで働くみなさん。発達のつまずきはあっても、遊びや生活のなかで楽しさを覚え、友だちといっしょにいろいろなことに挑戦し、豊かに発達していってほしいと願っていることでしょう。
小中学校、特別支援学校、放課後等デイサービス、放課後児童クラブなどの学齢期の教育・支援で働くみなさん。子どもの本当の願いが見えなかったり、何を大切にして実践したらよいかがつかめなくて苦しいときもあるでしょう。
青年・成人期の地域生活や就労支援で働くみなさん。この労働や活動が障害のある人びとの喜びになっているのか、彼らはどんな生活や人生を求めているのかを深く問いたいときもあるでしょう。
その願いや問いを大切にして日々の実践を創造するために、このテキストを作りました。仲間を誘って、本セミナーにご参加ください。学んだことを、職場や地域サークルなどで、いっしょに話しあってください。今、みなさんがつかんでいること、大事にしようと思っていることのなかに、答えにつながる何かが潜んでいるのだと思います。本セミナーが、それを見つけ出す手がかりになることを願ってやみません。
◆参加費(一人あたり)
一般=5000円/全障研会員=3000円/学生・障害者=2000円
◆申込受付期間 9月1日~11月24日(日)まで
◆問い合わせ先
電話 080-4332-2601 9時から17時(土日休日除)
メールアドレス s2024@nginet.or.jp(最初のsは小文字です)
NPO法人 発達保障研究センター
〒162-0801 東京都新宿区山吹町4-7 新宿山吹町ビル5F 全国障害者問題研究会内
◆本セミナーのテキストは『新版 教育と保育のための発達診断』 上巻と下巻です
*受講されるみなさんは「上」「下」巻をお手元にご用意ください
*セミナー参加者には、テキスト等の特別な購入案内を別途メールしています
◆あわせて読みたい
たちまち増刷 白石正久・白石恵理子『発達のなかの煌めき 上 子ども・障害のある人びとの発達』
◆全国どこでもインターネット接続の環境、Wi-Fi環境の条件があれば受講できます。あらかじめ通信環境はおたしかめください。スマートフォンやタブレットでもアクセス可能ですが、機種によっては動作不良を起こす場合があります。また、長時間の講義ですので、できるだけパソコンでの利用をお勧めします。視聴などの方法は、以下の「つなぎ方ガイド」をご参考ください。
500人こえる参加ありがとうございました。
2025年は6月8日(日)、11月30日(日)の開催を予定しています
教育と保育のための
発達診断セミナー
2024年12月1日(日)
日時=2024年12月1日(日)13:00~16:40
ZOOMウエビナーでのオンラインライブ開催(見逃配信あり)
共催=NPO法人発達保障研究センター・全国障害者問題研究会
■教育、療育、放課後、成人期支援で働くみなさんへ
白石正久・白石恵理子(テキスト編者)
◆子ども、なかまを外から操作する行動主義
行動の形成や変容を目標にして、「ほめる」「無視する」などの「条件づけ」を方法とする行動主義が拡がっています。子どもやなかまの心を何より大切にしたいと願っている方がたは、そのことに心を痛めています。これらの行動主義は、人間らしい精神、意志などを視野に入れず、行動の「原因」(条件)をつかめれば、人間は外部から操作することが可能だとみます。それは、人間をパブロフの犬やスキナーのネズミと同一の次元で認識しようとするものです。
◆発達要求、発達の矛盾
それに対して私たちは、人間らしい心の存在を大切にし、人間の行動には「原因」(条件)ではなく「理由」があるとみます。そして、その「理由」の背後には、「こうなりたい」「こうありたい」という発達への願い(発達要求)があるのであり、だからこそ、矛盾、葛藤、苦悩とたたかいつつ生きている姿を、尊いものと思ってきました。
◆子ども、なかまの願いに、もっと近づくために
しかし、一人ひとりの発達への願いや心を理解して実践を進めることは容易ではありません。「共感する」「達成感を引き出す」「楽しいことを大切に」などという大切な視点も、子ども、なかまが求めている本当の「共感」「達成感」「楽しい」や、そこに至る道すじがみえないままに、言葉が独り歩きしてしまうことはありませんか。そんなとき、私たちも「共感」「達成感」「楽しい」などによって、彼らを外から操作しようとするような道に踏み入っているかもしれません。
このセミナーは、その容易ならざる道から逃げないで、みんなで学びあい、子ども、なかまのことを語りあい、そして実践を通してその学びを生きた認識にしていくためのきっかけにしたいと、開催を重ねてきました。
ぜひ、職場や地域の仲間を誘ってご参加ください。すでに申し込まれた方も、身近な方がたに参加を拡げてください。そして有意義な学びになるように、テキストやご案内している参考文献をあらかじめお読みいただければと願っています
◆プログラム
1 発達保障のための子ども理解の方法
講師=木下 孝司(きのした たかし)さん 神戸大学
私たちは,子どもの内面世界を少しでも理解したいと願っています。本講義では,教育・保育現場において,子ども理解を深めていくのに大切にしたい視点について考えます。(下巻Ⅰ)
2 自閉スペクトラム症と発達診断
講師=別府 哲(べっぷ さとし)さん 岐阜大学
自閉スペクトラム症児者の問題行動は、ユニークな機能連関による、本人の苦しさや他者からの共感のされにくさに拠っていることがあります。その支援を含めて考えます。(上巻Ⅳ-1章)
3 ライフサイクルと発達診断
講師=白石 恵理子(しらいし えりこ)さん 滋賀大学
人は誰もが自分のライフサイクルを歩んでいきます。本講義では、発達段階とライフステージ(人生の段階)の関係、生活年齢や生活経験の蓄積がもつ意味を考えます。(上巻Ⅴ-3章)
◆よびかけ
発達への願いと明日の実践とを結ぶ『新版 教育と保育のための発達診断』
テキスト編者 白石正久(龍谷大学名誉教授)・白石恵理子(滋賀大学教授)
「発達診断」とは、子どもや障害のある人びとの発達への願いや悩みを、発達理論に拠りながら解き明かしていくことです。今回は、「発達診断」などの子ども理解に求められること、自閉スペクトラム症がある場合の「発達診断」の視点、ライフサイクルや生活年齢と発達との関係を取りあげます。発達をとらえることが、子どもや障害のある人をどう応援することになるのか、皆さんと考えたいと思います。
保育所、幼稚園、認定こども園、児童発達支援などで働くみなさん。発達のつまずきはあっても、遊びや生活のなかで楽しさを覚え、友だちといっしょにいろいろなことに挑戦し、豊かに発達していってほしいと願っていることでしょう。
小中学校、特別支援学校、放課後等デイサービス、放課後児童クラブなどの学齢期の教育・支援で働くみなさん。子どもの本当の願いが見えなかったり、何を大切にして実践したらよいかがつかめなくて苦しいときもあるでしょう。
青年・成人期の地域生活や就労支援で働くみなさん。この労働や活動が障害のある人びとの喜びになっているのか、彼らはどんな生活や人生を求めているのかを深く問いたいときもあるでしょう。
その願いや問いを大切にして日々の実践を創造するために、このテキストを作りました。仲間を誘って、本セミナーにご参加ください。学んだことを、職場や地域サークルなどで、いっしょに話しあってください。今、みなさんがつかんでいること、大事にしようと思っていることのなかに、答えにつながる何かが潜んでいるのだと思います。本セミナーが、それを見つけ出す手がかりになることを願ってやみません。
◆参加費(一人あたり)
一般=5000円/全障研会員=3000円/学生・障害者=2000円
◆申込受付期間 9月1日~11月24日(日)まで
◆問い合わせ先
電話 080-4332-2601 9時から17時(土日休日除)
メールアドレス s2024@nginet.or.jp(最初のsは小文字です)
NPO法人 発達保障研究センター
〒162-0801 東京都新宿区山吹町4-7 新宿山吹町ビル5F 全国障害者問題研究会内
◆本セミナーのテキストは『新版 教育と保育のための発達診断』 上巻と下巻です
*受講されるみなさんは「上」「下」巻をお手元にご用意ください
*セミナー参加者には、テキスト等の特別な購入案内を別途メールしています
◆あわせて読みたい
たちまち増刷 白石正久・白石恵理子『発達のなかの煌めき 上 子ども・障害のある人びとの発達』
◆全国どこでもインターネット接続の環境、Wi-Fi環境の条件があれば受講できます。あらかじめ通信環境はおたしかめください。スマートフォンやタブレットでもアクセス可能ですが、機種によっては動作不良を起こす場合があります。また、長時間の講義ですので、できるだけパソコンでの利用をお勧めします。視聴などの方法は、以下の「つなぎ方ガイド」をご参考ください。
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- ラーニングガイド=発達の節を学ぶために
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- サークル活動の手引き(オンライン)
- ▶オンライン版にバージョンアップした「サークル活動の手引き」(PDF)